最も中国らしい都市【西安】観光!
你们吃饭了吗?どうもざねです。筆者は友人のYさんと4日間ほどの行程で中国の西安を旅行致しました。せっかくなのでその様子を投稿致します。中国の旅行先を検討している方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
西安とは
西安は陝西省の省都で、西安市の人口は900万人強です。中国では中級クラスの都市なのですが、東京都23区の合計人口が920万人程度のため、中国都市部の人口がいかに多いのかが分かります。
漢、隋、唐など多くの王朝の都となった場所のため、歴史的な見どころが満載でした。
街の様子
ここの街並みも割と良い感じでした。近代的なビルと歴史的な遺跡の共存する街といったところでしょうか。
街中でふと見かけた宝慶寺塔。500年以上昔に建立された塔のようです。ここには、観光地として人が大量に集まっている訳でもなさそうでした。500年前って普通に凄くないですか?もう少し注目されても良さそうな気がしたのですが。
「最中国・看西安」(最も中国らしい、西安を見よう)というPRを西安市が打ち出しており、街中でこの看板をちょくちょく見かけるのですが、確かに中国らしい光景を一挙に見れる街でした。
グルメ
西安は小麦文化で、店ではお米を殆ど見かけませんでした。
小麦粉で作ったパンみたいなやつと小麦粉で作った麺が基本的には主食のようでした。
料理は勿論日本人の口にとても合うもので、今までの旅行先の中でもダントツで美味しかったです。
西安名物のビャンビャン面。麺を打つときの音がビャンビャン鳴るためこの名前がついたそうです。勿論絶品でした。この「ビャンビャン」の漢字が「」と画数が尋常でなく多く複雑なためか、この言葉が結構色んな所でプッシュされていました。
あまりのビャンビャン押しに負け、筆者はお土産に缶バッジまで買ってしまいました。
こちらは回族(中国のイスラム教徒)の人が出しているお店での料理。羊肉泡馍と言って、パンみたいなのを細かくちぎったものがスープに浸されています。
店によってはオプションで、自分でパンをちぎらせてくれます。筆者は観光客らしく、しっかりと自分の手でちぎってやりました。
大変な作業の後の飯が、また旨い。まあちぎるだけなので、大変さのレベルが知れていますが。
観光地
城壁
城壁の上では、自転車を45元(約700円。珍しく、ここでは現金しか使用出来ませんでした。)でレンタルして一周することができます。筆者達は自転車を結構な速度で漕いだのですが、一周するのに余裕で1時間かかってしまいました。
約14kmにも及ぶ巨大な城壁でしたが、これでも街の主要な場所のみを囲った内壁に過ぎません。過去にあった街全体を囲んでいた外壁はとてつもなく巨大だったのでしょう。
城壁の上は殆ど交通量もなく、広々とした道をスイスイと自転車で走れました。非常に良いサイクリングでした。
鐘楼・鼓楼
この鐘楼は西安の中心に位置しており、昔時間を知らせるために鐘を鳴らしていた場所です。太鼓を鳴らしていた鼓楼も近くに建っていました。
夜はライトアップされていて、非常に良い感じでした。ライトアップ万歳!インスタ投稿万歳!!
陝西省歴史博物館
ここでは、主に石器時代、周、漢、唐代の彫刻や青銅器などを沢山見ることができます。
【郷】の原型となったと考えられている記号。非常に興味深い。
唐代には西安(過去には長安と呼ばれていた)は世界的な貿易都市だったため、西方の影響を受けた彫刻なども沢山見ることができました。
展示には、何だか違和感を覚えるやつも混ざっていました。
お墓を守る獣らしいです。とりあえず、アゴに触るとやられてしまいそうです。
これも、中国人らしくない顔つきをしています。
大慈恩寺
ここは、かの西遊記で有名な三蔵法師(玄奘)がインドから帰還して、持ち帰ったお経などを保管していたお寺です。改築を重ねているものの、当時の場所に塔が未だに健在しているなんて、ロマンがあります。
玄奘の銅像もありました。塔を背景にすると、とても写真写りが良い感じがします。僕も、誰かにこのような銅像を建ててもらいたいものです。
西安清真大寺
建物は中華様式ですが、イスラム教のモスクです。この地域では、ちょくちょく回族(中国のイスラム教徒)の衣装を着た人たちを見かける機会がありました。中国では漢民族が大多数を占めますが、西方に行けば行くほど、多民族的な雰囲気が強くなっていきます。
兵馬俑
言わずと知れた、秦始皇帝陵を守るかのように埋められていた大量の人形たち。
この兵馬俑は所在が全く分からなかったところを、作業をしていた農民がたまたま発見したそうです。なんてラッキーな。農民は、お宝とかのほうが嬉しかったでしょうけど。
兵馬俑では、現在もまだまだ発掘、修復作業が続いているようでした。
あまり有名ではありませんが、実は兵馬俑の人形の顔などは過去には色が塗られていたようです。また、よく見ると靴の裏など、かなり細かい所も作りこまれていることが分かります。
始皇帝以前の秦の主君穆公が亡くなった際には、170名ほどの家臣が殉死し、主君と共に葬られて国力が衰退した経緯があります。それを考えれば、本物の人を埋める代わりに人形を埋めたのかもしれません。流石にこの数(約8000体)の人間を生き埋めにしたら、とんでもなく国力は衰退するでしょう。ああ怖い、怖い。
碑林
開成石経という、唐代(837年)に製作された石碑や、多くの名家達の書を彫り込んだ石碑が保管されています。千年以上昔の物がこれだけ多く保管されていると考えると、中国の歴史の深さには驚嘆します。
儒家系の研究をしている人や書道が好きな人にはたまらない場所かと思います。
どうでも良いのですが、僕が大学時代在住していた寮(恵迪寮)の名前がここにある尚書の一節に由来していたため、探しました。
が、残念ながら劣化により一文字欠けておりました。(正しくは恵迪)惜しい!
著名な書家達の石碑らしきものもたくさんありました。
まとめ
西安は主に歴史的な見所が満載の都市でした。また、食事も素晴らしく美味しかったです。中国らしさを堪能したい方は、ぜひ西安へ。
にほんブログ村のランキングに参加しております。このブログを応援して下さる方は、良ければクリックしてください。変なサイトには飛びません。大丈夫です。