ざね旅

世界一周の様子をつづります。

アジアの秘境【ラオス】ってどんな国?

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さばでぃーざねです。今回筆者は日本人にとってはあまり馴染みのない国、ラオスに2週間強滞在していたため、せっかくなのでどのような国なのかお伝えさせて頂きます。

 

 

そもそもラオスってどこにある?

 
 
ラオスは東南アジアの国で、首都はヴィエンチャン。言語はラーオ語で、人口は700万人いないくらい。ラーオ族が人口の大部分を占め、それに様々な少数民族が続きます。政府はラオス国籍を持つ人をみなラーオ民族としてみなしているため、正式には少数民族は存在しないこととなっているようです。
 
ラーオ語は、タイの東北部・イサーン地方の言語とほとんど同じのようです。イサーン地方の人々とラーオ族は、元々同じ民族だったようなので当然ではあるのですが。ラオスの家庭では、普通にタイのテレビ番組を見ている様子が見受けられました。
 

ラオスってどんな国?

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国際連合から後発開発途上国に認定されるくらい、開発が進んでいない国です。ただこの国では食料が豊富に取れるため、過去に深刻な干ばつが起きた際にも、飢饉に陥るようなことは無かったそうです。
 
国民の多くは農業に従事しており、一人当たりのGDPは約2600ドルで、日本の一人当たりGDP約39000ドルと比べて約7%と、かなり低所得であることが分かります。(ただアジア圏内で見るとラオスの一人当たりGDPは17位/25ヶ国と、更に貧しい暮らしをしている国は多い。)
 
しかし、この国では食料が豊富にあるためか、フィリピンなどと比べると【貧困】という雰囲気を強く感じられる場所を筆者は見つけられませんでした。
 

使用通貨

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この国ではキープという通貨が流通しているのですが、この通貨も100キープ=約1.3円と、結構単位が大きいです。(ベトナムには敵いませんが)
両替や支払いの際など、慣れないうちは単位が大きすぎて一桁支払額を間違えるということが普通に起きます。また、まれに両替額をちょろまかそうとしてくる人もいるようなので、お金の受け渡し場面では注意しましょう。
 
ラオスの幾つかのお店ではタイバーツやUSドルでの支払いも可能なようでした。ただ、そういった所の支払いレートはあまり良くないようでした。
 
また、ラオスキープはあまり信用度が高くないため、基本的に他の通貨へ両替することが出来ません。ラオスを出国する際にはキープは使い切ってしまいましょう。
 

クレジットカード

ラオスでは基本的に現金払いが主流ですが、観光客向けの場所ではクレジットカードを使用できる場所が割とありました(全部ではない)。しかしながら、筆者が訪れたクレジットカード使用可能な場所では全てカードを使用する際に値段の3%程度の手数料を取られました。クレジットカード使用を勧めるようなネット記事が散見されますが、実際クレジットカード使用はそこまでお得感がありませんでした。
 
 
「ラオス クレジットカード」で調べると、上の記事がグーグル検索の上位に出てきますが、筆者的には短期旅行であれば決して必需品ではないと思いました。キャッシングは利子や手数料も安く、非常に便利ですけどね。
 
ちなみに、クレジットカードのキャッシングはBCEL(ラオス外商銀行)のATMでは1回の取引で20,000キープ(約245円)の手数料が発生していました。
 

QR決済

ラオスのように、インフラ整備があまり進んでない国でさえQRコード決済が導入されつつありました。現在はまだ一部の人しか利用していないような感じではありましたが、もう少し経済が成長すれば、そのうち中国のように爆発的に普及するかもしれません。
 

食事

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この国は開発が遅れていると言いますが、地元の人が食べるような場所も含め、レストランで食べられる料理は普通にかなり美味しかったです。観光客ばかりのお店ではありましたが、特にヴィエンチャンにあったLao Kitchenというお店はダントツに美味しかったです。新宿あたりにオープンしたら、連日行列が出来る気がします。
 

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ラオキッチンのラーブ
この国ではタイと同じように、細長くて、もち米のような触感のインディカ米が多く食べられていました。またフランス統治時代の影響から、フランスパンを使ったサンドイッチが沢山売られており、これもとても美味しかったです。
 

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筆者がかじったサンドイッチ

街の様子 

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ヴィエンチャンのメインストリート
首都のヴィエンチャンでさえかなり小さな街で、本当に首都なのかと疑うレベルでした。巨大ビルを見かけることはなく、もし日本にあったならば、ただの田舎街といったところでしょうか。
どちらかと言うとルアンパバーンの方が観光地化しているため、街の中心部には人が多い感じがしました(居住人口はヴィエンチャンの方が大分多い)。
 
ヴィエンチャンでは、仕事中の店員でさえイヤホンをしてチャットをするなど、かなりダラダラとした感じで仕事をしていました。その尋常ではない脱力感は、他に訪れた都市の中でも最高レベルと言って良いでしょう。
 

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ヴィエンチャン中心街のショッピングモールの様子

ヴィエンチャンの中心街にある、タラートサオモール(普通に小さい)に1月4日の16時頃筆者は行ったのですが、店の半分以上は閉まっており、その他の店も閉店間際という感じでした。見ての通り閑散としていました。その商売っ気のなさたるや。

 

村の様子

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村のインフラはかなり未発達な感じがしました。未だにコンクリート舗装されていない道路や非常に簡素な作りの家など、整備出来る余地はまだまだありそうでした。この国の面白い所は、そういった農村の雰囲気を観光資源として売り出していて、かなりの田舎であるにも関わらず、比較的きちんとしたゲストハウスやホテルが整備されている村が多い所だと思います。
 

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村の家の様子


ノンキャウやムアンゴイ、バンビエンといった村はそのような場所で、非常に低いハードルでこの地方の農村の雰囲気を堪能することが出来ます。

 

何処にでもお金持ちは居る

ラオスは経済的にはあまり豊かでない国ですが、筆者はお金持ちな人をそこそこ見かけました。例えば、ヴィエンチャンではベンツランボルギーニ(と思われるスポーツカー)といったかなりの高級車を見かけましたし、バンビエンという人口2,5000人ほどの村にいた雑貨屋のオーナーはバス、トラック、新車のトヨタピックアップトラックといった車3台を所有していました。
 
ラオスの1998年時点での一人当たりGDPは約260ドルで、当時の日本の一人あたりGDPの0.8%程度しかなく、当時は普通に物々交換による経済が成り立っていたそうです。
しかし、ここ20年間の経済的成長によって、このようなお金持ちが現れていることに筆者は衝撃を受けました。
 

まとめ

ラオスは経済的にはあまり豊かではありませんが、人々の生活を見ている限り、非常にのんびりとしていて暮らしやすそうな国だと思いました。豊かな自然やゆったりとした時間の流れなど、経済指標には現れない豊かさを感じられる場所かと思います。美味しいものも食べられますし、旅先でゆったりとリラックスしたい人は是非ラオスへ。
 
 

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パンダ・グルメ・大自然【四川省・成都】観光!

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こんにちは。皆から新型コロナウイルスを疑われるざねです。感染してないはずなのですが。筆者は2019年末、四川省のオシャレな街成都を観光して来たため、その様子をレビュー致します。この時期は観光ばかりですね。
 

成都とは

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四川省の省都で、成都市の人口は約1600万人。東京都全体の人口が1400万人いかないくらいなので、かなりのビッグシティと言えます。

 
成都は中国人の間ではオシャレな街として名高いそうです。この街は西安を更に都市化して、スタイリッシュにした感じでした。
 

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PRADAなど高級ブランドの並びにユニクロがあるのがちょっと面白いですね。何かパンダもいるし。
  

グルメ 

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成都と言えば、四川料理!舌が痺れる花椒と豆板醤を使った料理が殆どでした。ちなみに、上の写真は担々麺だった気がします。とにかく旨かったです。
 
飲食店や屋台などで注文する度に、必ず辛いやついる?(もちろん中国語)と聞かれるので、辛い物が苦手な人はそこで辛子を抜けば全く問題ないでしょう。そして、実際に食してみると四川料理は思っていたほど辛くなく、むしろ花椒の痺れる感じが強かったです。
 

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肉の串焼きにも辛みパウダーが。

筆者がこの街で行った飲食店では、マクドナルド以外では全ての食べ物にラージャオ(花椒と唐辛子などを混ぜた辛いやつ)をかけて食べていました。まあ、筆者も割と何にでも醤油掛けるので、人のことは言えない気もしますが。

 

成都も麺食が中心のようでしたが、いくつかの店では米を食べることも出来ました。

 

そして、麻婆豆腐を考案したと言われている、陳麻婆豆腐店もこの街にありました。

 

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この店は結構しっかりとしたレストランで、日本人もチラホラ見かけました。
 

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この街は、赤色の料理が圧倒的に多い感じが。

麻婆豆腐、野菜炒め、白米4人前くらいお腹いっぱい食べて(たしか)900円くらいでした。中国にしてはかなりの贅沢価格。勿論とても美味しかったです。

 

パンダ基地

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筆者は柄にもなくパンダを見に行きました。
流石に本場とだけあって、本当に多くのパンダ(とレッサーパンダ)達が愛くるしい光景を繰り広げていました。
 

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彼らはただ強欲にエサを貪っているだけなのに、本当に可愛いですね。
 

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筆者もご飯を食べているだけで、可愛いなどと言われてみたいです。まあ、乳児期はそうだったはずですが。

 
園内は森・竹林のようになっており、マイナスイオンが大量放出されていそうな感じの場所でした。
 

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ここに女の子をデートで連れてくれば、彼女がベタ惚れすること間違いなしでしょう。パンダに
 
あと、実際にパンダを見て気づいたのですが、彼らは土で体が汚れているため、思っていたほど白い部分が白くありませんでした。見ていると、無性にパンダを洗濯機にぶち込んで漂白したくなりました。筆者だけですかね。
 

錦里古街

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錦里は、秦、漢、三国時代から商業の街として栄えていたそうです。現在はお土産の買い物や軽食が楽しめる観光エリアとして整備されており、街には明・清の時代の建築様式を再現した建物が並んでいました。
 
筆者は夜7時頃に行ったため、武候祠博物館などいくつかの施設には入場出来ませんでしたが、街は夜市のような賑わいがあって良かったかと思います。
 

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あと、西安や成都ではよく耳かきのサービスを見かけました。

 

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筆者は、西安の城壁の上にあるベンチで耳かきをしているカップルも見かけました。この付近の地方の人たちは、中々耳かきが好きなようです。

 

都江堰

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都江堰は成都市街地からは多少離れていますが、オススメスポットです。ただ、冬の間はほとんど曇りである上に、霧が出ていることが多いため、あまり見晴らしはよくなかったように感じました。ベストシーズンのなどに訪れるのが良いでしょう。
 
都江堰は秦代(紀元前221~206)に水利工事が行われ、水不足に悩まされがちだった成都平原に水を供給する施設として利用され始めました。
 

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近くの街は、お土産物・軽食・宿などある観光地といった感じ
そして、現代に至るまで基本的にはその姿のまま、ここから農業・工業・生活用水が採取されています。2000年以上の時の流れに耐えうるこの水利施設が古代に建設されたことには、ただただ驚かされるばかりです。
 

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中華式モスク発見。四川や西安ではたまに見かける。

この都江堰も勿論、世界遺産に指定されています。
 

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都江堰入口にある橋
入場料が入口80元(約1200円)、更に内部で塔などに 登るのに20元(約300円)と中国にしては高額でしたが、一見の価値はあるかと思います。
 

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ところで、先ほどの入口にいた孫悟空とパンダらしきキャラクターたちに何か違和感を感じなかったでしょうか。
 

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そうです、パンダと孫悟空が何やら不審なコンタクトを取り合っているようでした。お互いに指をさしあっている所を見るに、四川No.1マスコットの座を譲り合っていたのかもしれません。
 

 犀浦

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ここは都江堰へ高鉄で向かう最中に、乗り換え時間があったため立ち寄りました。 犀浦駅のすぐ近くに非常に小さな市場があるのですが、全く観光客がおらず、地元の市場感がかなり強い意外な穴場スポットでした。
 

青城山 

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道教(中国でメジャーな宗教)発祥の地の1つとして考えられている山で、都江堰と同様に世界遺産に登録されています。
前山と後山があり、高鉄(高速鉄道)の駅から降りてすぐの所で、後山までバスが出ていました。(前山のほうが駅は近い)非常に趣きはあったのですが、正直筆者はこの時点で既に中国っぽい風景に飽き始めていました。
  

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このタイプの門にも何となく飽き始めていた筆者。

後山には泰安古鎮という唐代から続く古い街があるのですが、残念ながら四川大地震の際に建物が壊滅的な被害を受け、現在の街並みは立て直されたもののようです。お土産屋さんや飲食店、宿などを多く見かけました。

 

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泰安古鎮の入口

ちなみに後山において徒歩で軽く観光できる範囲はそれ程広くなく(その気になれば、山の散策は出来ますが)、一時間無くても十分回りきれるくらいの規模感です。しかし、筆者の極度の方向音痴ぶりと中国語聞き取り能力の低さの為に、ここで1時間半くらい迷子になり彷徨っていました。 

その後、何とか青城山・後山を脱出したものの、彷徨い疲れた筆者は前山を廻ること無く、成都に帰ってしまいました。とほほ。
 

峨眉山

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峨眉山は成都から日帰りで行けるギリギリの距離にあります。中国三大霊山の一つとだけあって、そのスケール感は凄まじかったです。
 

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山頂の巨大大仏

特に、雲の上に突き出ている山頂からの眺め最高でした。

 

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どこまでも広がる雲海が見渡せます。
山のふもとから山頂までバス、徒歩、ロープウェイの乗り継ぎで行けるのですが、行きは2時間半以上掛かりました。かなり長い道のりでした。
 

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山頂に登る途中では、ずっと雲に覆われている為か山頂よりもかなり体感温度が低く、雪が積もっていました。
 

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日本のサルと違ってモフモフしてる。
ちなみに峨眉山の山頂まで往復するためのロープウェイ+バスのチケットは250元(約3900円)と、筆者的にはかなりの高額料金でした。
 

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もちろん山頂も寒い。凍った池で遊ぶ観光客。
今回は行きませんでしたが、楽山大仏も比較的近く(100km圏内。中国的には近い。)にあるため、峨眉に一泊してこちらも一緒に廻った方が良いように思われました。筆者は成都から日帰りで両方周ろうとしましたが、移動時間的にかなり厳しく、大仏には行けませんでした。
 
この時期はGoogleが使えなかったせいで、まともに情報を得ることが出来ず、全体的にグダグダな感じの観光をしていました。
 

まとめ

この都市周辺も、中々見所がありました。観光地がそれぞれ結構離れているため、多少旅行時間に余裕がある方にオススメの場所という感じがしました。
旨くて辛い物を食べたい人は是非来てみてください。
 

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最も中国らしい都市【西安】観光!

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你们吃饭了吗?どうもざねです。筆者は友人のYさんと4日間ほどの行程で中国の西安を旅行致しました。せっかくなのでその様子を投稿致します。中国の旅行先を検討している方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
 

西安とは

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西安は陝西省の省都で、西安市の人口は900万人強です。中国では中級クラスの都市なのですが、東京都23区の合計人口が920万人程度のため、中国都市部の人口がいかに多いのかが分かります。
 
漢、隋、唐など多くの王朝の都となった場所のため、歴史的な見どころが満載でした。
 

街の様子

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ここの街並みも割と良い感じでした。近代的なビルと歴史的な遺跡の共存する街といったところでしょうか。

 

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街中でふと見かけた宝慶寺塔。500年以上昔に建立された塔のようです。ここには、観光地として人が大量に集まっている訳でもなさそうでした。500年前って普通に凄くないですか?もう少し注目されても良さそうな気がしたのですが。
 
「最中国・看西安」(最も中国らしい、西安を見よう)というPRを西安市が打ち出しており、街中でこの看板をちょくちょく見かけるのですが、確かに中国らしい光景を一挙に見れる街でした。
 

グルメ

西安は小麦文化で、店ではお米を殆ど見かけませんでした。 
 
小麦粉で作ったパンみたいなやつと小麦粉で作った麺が基本的には主食のようでした。
 

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西安名物涼皮面と肉夹馍。とにかく旨い。
料理は勿論日本人の口にとても合うもので、今までの旅行先の中でもダントツで美味しかったです。
 

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西安名物のビャンビャン面。麺を打つときの音がビャンビャン鳴るためこの名前がついたそうです。勿論絶品でした。この「ビャンビャン」の漢字が「Biáng (sans-serif).svgBiáng (sans-serif).svg」と画数が尋常でなく多く複雑なためか、この言葉が結構色んな所でプッシュされていました。
 

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あまりのビャンビャン押しに負け、筆者はお土産に缶バッジまで買ってしまいました。

 

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こちらは回族(中国のイスラム教徒)の人が出しているお店での料理。羊肉泡馍と言って、パンみたいなのを細かくちぎったものがスープに浸されています。

 

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店によってはオプションで、自分でパンをちぎらせてくれます。筆者は観光客らしく、しっかりと自分の手でちぎってやりました
 

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結構細かくちぎる、根気強さが必要でした。

大変な作業の後の飯が、また旨い。まあちぎるだけなので、大変さのレベルが知れていますが。

 

観光地

城壁

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城壁の上では、自転車を45元(約700円。珍しく、ここでは現金しか使用出来ませんでした。)でレンタルして一周することができます。筆者達は自転車を結構な速度で漕いだのですが、一周するのに余裕で1時間かかってしまいました。
 
14kmにも及ぶ巨大な城壁でしたが、これでも街の主要な場所のみを囲った内壁に過ぎません。過去にあった街全体を囲んでいた外壁はとてつもなく巨大だったのでしょう。
 

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城壁の上は殆ど交通量もなく、広々とした道をスイスイと自転車で走れました。非常に良いサイクリングでした。
 

鐘楼・鼓楼

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この鐘楼は西安の中心に位置しており、昔時間を知らせるために鐘を鳴らしていた場所です。太鼓を鳴らしていた鼓楼も近くに建っていました。
 

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夜はライトアップされていて、非常に良い感じでした。ライトアップ万歳!インスタ投稿万歳!!
 

陝西省歴史博物館

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ここでは、主に石器時代、周、漢、唐代の彫刻や青銅器などを沢山見ることができます。
  

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【郷】の原型となったと考えられている記号。非常に興味深い。
 
唐代には西安(過去には長安と呼ばれていた)は世界的な貿易都市だったため、西方の影響を受けた彫刻なども沢山見ることができました。
 

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明らかに漢民族らしからぬ顔つきの像。

展示には、何だか違和感を覚えるやつも混ざっていました。

 

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お墓を守る獣らしいです。とりあえず、アゴに触るとやられてしまいそうです
これも、中国人らしくない顔つきをしています。
 

大慈恩寺

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ここは、かの西遊記で有名な三蔵法師(玄奘)がインドから帰還して、持ち帰ったお経などを保管していたお寺です。改築を重ねているものの、当時の場所に塔が未だに健在しているなんて、ロマンがあります。
  

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初代大雁塔の造営には玄奘も携わったっという

玄奘の銅像もありました。塔を背景にすると、とても写真写りが良い感じがします。僕も、誰かにこのような銅像を建ててもらいたいものです。

 

 

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西安清真大寺

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建物は中華様式ですが、イスラム教のモスクです。この地域では、ちょくちょく回族(中国のイスラム教徒)の衣装を着た人たちを見かける機会がありました。中国では漢民族が大多数を占めますが、西方に行けば行くほど、多民族的な雰囲気が強くなっていきます。 
 

兵馬俑

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言わずと知れた、秦始皇帝陵を守るかのように埋められていた大量の人形たち。
 
この兵馬俑は所在が全く分からなかったところを、作業をしていた農民がたまたま発見したそうです。なんてラッキーな。農民は、お宝とかのほうが嬉しかったでしょうけど。
 
兵馬俑では、現在もまだまだ発掘、修復作業が続いているようでした。
 

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あまり有名ではありませんが、実は兵馬俑の人形の顔などは過去には色が塗られていたようです。また、よく見ると靴の裏など、かなり細かい所も作りこまれていることが分かります。
 

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始皇帝以前の秦の主君穆公が亡くなった際には、170名ほどの家臣が殉死し、主君と共に葬られて国力が衰退した経緯があります。それを考えれば、本物の人を埋める代わりに人形を埋めたのかもしれません。流石にこの数(約8000体)の人間を生き埋めにしたら、とんでもなく国力は衰退するでしょう。ああ怖い、怖い。
 

碑林

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開成石経という、唐代(837年)に製作された石碑や、多くの名家達の書を彫り込んだ石碑が保管されています。千年以上昔の物がこれだけ多く保管されていると考えると、中国の歴史の深さには驚嘆します。
 

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夢中で写真を撮る、同行していたYさん。
儒家系の研究をしている人や書道が好きな人にはたまらない場所かと思います。
 
どうでも良いのですが、僕が大学時代在住していた寮(恵迪寮)の名前がここにある尚書の一節に由来していたため、探しました。
  

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が、残念ながら劣化により一文字欠けておりました。(正しくは恵迪)惜しい!
 
著名な書家達の石碑らしきものもたくさんありました。
 

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まとめ

西安は主に歴史的な見所が満載の都市でした。また、食事も素晴らしく美味しかったです。中国らしさを堪能したい方は、ぜひ西安へ。
 

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【似て非なる国】中国と日本の違いとは

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大家好。とんでもなく風邪をこじらせたざねです。今回はマニラを発って上海へ2泊3日ほど滞在しました。しかし筆者はマニラ滞在から風邪をこじらせており、正直上海では殆ど何もしていません。そこで今回は中国都市部で日本と異なると筆者が感じたことをつらつらと書かせて頂きます。

 

交通機関

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中国では尋常でなく交通機関が発達しています。この点に関しては、既に日本を十分に上回っていると感じました。また物価的な問題から、公共の交通機関は日本と比べればとてつもなく安いです。
 

地下鉄

世界の地下鉄において、路線延長距離は上海北京が現在1.2位に格付けされています。また実際に上海・成都・西安で地下鉄に乗ってみると、どこでも車両が新しくとても綺麗でした。ちなみに一日利用客数は東京が世界1位だそうです。
 
 

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浦東空港から市街地へ向かう地下鉄車両内。
また、毎回乗車の度に改札前で港での身体検査のようなセキュリティチェックが行われました。どこに行っても、セキュリティが厳しい。
 
地下鉄の料金は安く、上海では初乗り料金が3元(約52円)でした。
 
地下鉄のマナー
筆者が地下鉄に乗る人たちを見て感じたこととして、全員尋常でない勢いで席に座ろうとするということでした。日本では、乗車する人は車両の中の人が降車するまで待ちますが、中国ではまだ人が降りている最中でも普通に車両へ乗り込みます
しかし、高齢者に席を譲る人を結構な頻度で見かけたため、必ずしも皆が自分の事ばかり考えているという訳では無さそうです。
 

高鉄

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上海駅待合室の様子
高速鉄道の略で、大体時速200kmくらいで走ります。中国内の全ての省都がこの高鉄で結ばれており、これも料金が安く大変便利でした。高鉄の座席には軟座、硬座(または一等、二等)無座というクラス分けがあり、西安=成都間:4時間の硬座での移動が263元(4000円程度)でした。大体、新幹線で東京=広島間を移動するくらいの距離感です(ちなみにこの区間、新幹線だと2万円弱)。座席クラスは以下のように分けられています。
 
軟座:グリーン席のようなものですが、移動区間が短ければ他クラスのチケットと同料金のことがあるので、予約の際まずはこれを検討してみましょう。
 

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非常に快適な軟座。都江堰=犀浦間にて。
硬座:通常の指定席です。
無座:新幹線の自由席のようなシステムで、座席が空いていれば座ることが出来ます。
 

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無座車両の様子。よく見ると、奥では普通に喫煙しています。
 中国では喫煙者が多く、成人男性の約2分の1が喫煙しています(日本では3割程度)。列車内で普通に喫煙する光景は、日本では見られないでしょう。

寝台列車

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上海⇒西安をこれで移動しました。移動時間は15時間強、料金は310.5元(硬臥:通常寝台席。約5000円)で、揺れも殆どなく非常に快適でした。
 

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また車両内にはお湯が出る機械が備え付けてあり、これでカップ麺を作って食べている人が多くいました。
 

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 ちなみに、中国では駅構内、ホテル、動物園、高鉄や寝台列車の車両など、とにかくあらゆる場所にこのお湯が出るマシーンがあります。そのため、中国へ行く際はお湯を入れる為のマイボトルを用意すると、非常に重宝するでしょう。
 
また、車内ではおじさんが弁当を売りに来ます。普通の弁当を売りに来た後、より安い麺のお弁当を売りに来ました。そして更に遅い時間になると、おじさんが半額以下で普通の弁当の売れ残りを売りに来ました。とにかく何度でも売りに来ます。弁当自体はとても美味しかったです。
 

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正規料金で買うと、ちょっと高額だった弁当。
その他には、おばちゃんが、お菓子やのど飴、おもちゃなどを売りに来ました。おもちゃを買う人って居るんでしょうかね。
 

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この狭い通路で台車を押しながら売りに来る
 
 バス

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西安路線バスの様子

大体どの街でも区間内均一料金で、上海で2元(約30円)、少し田舎の峨眉で1元(約15円)でした。とにかく安い!ちなみに都市部のバスはどれも車両が新しくとても綺麗でしたが、峨眉では古そうな車両を使用していました。

 

シェアサイクル

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成都で見かけた大量のシェアサイクル

中国ではシェアサイクルも発達していました。比較的多くの場所でシェアサイクル用の自転車を見つけることが出来て、30分あたり1元(約16円)という超お手頃価格で利用できます。これも、スマホのアプリで乗車から決済(QR決済)まで全て行います。


筆者はスマホによる支払い方法が分からなかったため利用できませんでしたが、WeChatやAlipayが普通に使用できる中国国民にとっては非常に便利なサービスのように思われました。また、街に清掃員や警察官が大量にいる為か、通行の邪魔になるような場所に駐輪してある自転車を筆者は見かけませんでした

 

電動スクーター

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上海では走っているバイクは殆ど電動スクーターでした。内陸都市の成都や西安でも主流は電動スクーターです。非常に静かでクリーンな感じなのですが、静かすぎて後ろから来られても気づけないのはちょっとした欠点かと思いました。これも、日本でも早く導入した方が良いと感じました。

 

滴滴(DiDi)出行

Uberのような配車アプリの滴滴が都市部では多く使われています。アプリで目的地を検索してドライバーを予約すれば、近辺の滴滴ドライバーがやって来てくれます。滴滴ドライバーが使用している車両もキレイで快適でした。

  

物価

この国の都市部には結構ウォルマート(中国語で沃尔玛)が進出しており、日用品が取り揃えてあります。筆者がここでステテコ、靴下、ウォーターボトルを購入したところ、全部で1500円以上しました。筆者は東南アジアから来たため、かなり高額に感じました
 

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ウォルマートにはQR決済用の無人カウンターがある。
この国の都市部では、外食や公共の交通機関は日本と比べてかなり安い(物にも依りますが、半額くらいの感じ)のですが、日用品の値段はあまり日本と変わらない感じがしました。
 

発展している都市部のサービス

電子決済 

噂に違わず、ほとんどの場所でWechat(微信)かAlipay(支付宝)による電子決済が行われており、特にWeChatが主流な感じを受けました。今や中国では人々の生活に必要不可欠なものになっており、例えば筆者が上海で食事をした個人経営の小さいお店ではQR決済しか受付けていませんでした(観光客が行くようなところは、殆ど現金が使用出来ます)。たまにデポジットなどの関係で現金しか使えないという場所もあったので、今のところどちらも利用するのがベストでしょう。
 

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QRコードを読み込んで支払うバスチケット。現金支払いの人のみカウンター受付でした。
ただ、OR決済に関してはかなり功罪があるように思われました。WeChatやAlipayは中国で銀行口座を開設しない限り使用できる機能がかなり限定的です。従って、現在の中国のキャッシュレス状況は外国人観光客的にはかなり不便です。また、何故か分かりませんが中国では筆者が所持しているVISA,Master Card、更には銀聯カードに至るまで全て使用できませんでした(ATMにてキャッシングは可能でした)。
 
もちろんスマホを日常的に利用している中国国民にとってはかなり利便性が高い状況になっているとは思いますが、それ以外の人間にとっては逆に不便な状況かと思います。
 

外卖(ワイマイ)

外卖(ワイマイ)と呼ばれるデリバリーサービスが発展しており、近くの飲食店やスーパーなどの物をネットで買えば運んできてくれるそうです。街中では、外卖デリバリーをしている人々を沢山見かけました。
 
 
また、都市部ではネットで注文した宅配物を一時的に預かるセンターが在ります。配送効率向上のためにも、日本でも導入すべきサービスだと思います。
 

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この宅配センター内の荷物棚で、自分の荷物を探します。番号順に整理されて並んでいるため、簡単に見つけられます。
 

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ここでも無人カウンターでQRコードを読み取って、受取り作業を行います。この国では、殆どのやり取りがQRコードで行われます。
 

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日本と異なる街並み

大量の清掃員とゴミ箱
中国の都市部ではあらゆる所にゴミ箱が設置されており便利でした。
 

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西安にあったゴミ箱

そして街中で清掃員も非常によく見かけました。正直中国人の中には、中高年以上を中心に日本的にはマナーの良くない人が明らかに多いです。具体的には、建物内など何処でも構わずタンを吐く、何処でもタバコをポイ捨てする、道のど真ん中で子供におしっこをさせるなど、日本では中々見られない光景を日常的に見ることができます。しかし、多くの清掃員が常に街を掃除しているため、街の中心部は想像以上に清潔に保たれていました。

 

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成都で見かけた清掃員

日本的にはマナーが良くない振る舞いのおかげで、清掃員の雇用が大量に生まれていると考えると、これも一種の価値観やシステムの違いに過ぎないのかもしれないと感じました。
 

普通に列に割り込む

チケット販売の列など、人が並んでいてもカウンタースタッフが手すきのようであれば普通に割り込む人が居ます。本人たちに特に悪気は無さそうですし、多分こういった行為が日常化しているため、電車などでも皆必死で席を確保しようとするのでしょう。
 

標識が面白い

中国でユニークな標識をいくつか見かけました。

 

①多くのトイレで見かけた呼びかけ

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「向前小一歩、文明一大歩」という標識をたくさん見ました。読んで字のごとく、前への小さな一歩が、文明への大きな一歩という意味。中国語で「文明」というのは洗練されていて礼儀正しいという意味合いが強い感じがしますが、日本ではまず使わないフレーズでしょう。
 

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②地下鉄車両内での禁止事項
地下鉄車両内での禁止事項に掲げられているラインナップが、日本と全く異なります。下の写真で左から喫煙・大道芸(パフォーマンス)物乞い・横たわる・飲食・淡を吐く大小便・ゴミ捨てが禁止されています。
 
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特に赤丸で囲んだ「禁止便溺」(大・小便の禁止)は中々パンチが効いています。中国では、地下鉄車内で大便をする人もいるのかと疑ってしまいました。(過去には普通に居そうですが)大道芸の禁止も中々レアな感じがします。
 

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③西安の城壁で見つけた禁止事項

「敬畏遺跡、文明守徳」遺跡に敬意を払って、礼儀正しく道徳規範を遵守しましょうとのこと。書かれていることは至極真っ当なのですが、そのレベルが糞便の禁止なので、少し前の人たちは、よほど遺跡に敬意を払っていなかったのでしょう。

 

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大量の警察官 

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西安にて

都市部ではあらゆる場所に、本当に多くの警察官が立っていました。また、街中にはかなり多くの場所に監視カメラが設置してあるようです。プライバシー侵害の問題もあるかとは思いますが、これで治安が改善されているのであれば良いのではないかと筆者は思いました(実際に中国の犯罪発生率は、欧米に比べてだいぶ低い)。しかし何とも中国らしい感じがします。

 

社会主義核心価値観

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社会主義核心価値観とは共産党が掲げるスローガンで、個人単位の努力目標、各コミュニティ単位での努力目標、そして国家としての目標が掲げられています。このスローガンを街中のあらゆる場所で見かけました。
 

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社会主義核心価値観の碑の前で記念撮影する筆者。

西安の寺院で見かけた社会主義核心価値観の看板では、これらの標語一つ一つについて仏教的な解釈がなされていました。非常に興味深い。

 

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日本では、政治的プロパガンダを街中でこれほど大量に見かけることは先ずないでしょう。
 
社会主義核心価値観の街中での溢れようを、もっと見たい方は以下のリンクにて。

 

https://dailyportalz.jp/kiji/170825200511

インターネット規制

中国ではインターネットの情報がかなり規制されています。グーグルのサービスが全て利用できず、LINEやインスタグラム、ツイッター、フェイスブックなど多くのSNSも使用不可、そして政治的な理由から多くの情報にアクセス出来ません(多くの卑猥なwebサイトに接続できないことも確認済みです笑)。普段通りの環境でインターネットを利用したい人はVPNを使用しましょう。

 

ちなみに筆者が利用した無料VPNアプリでは、多くのSNS利用やネット閲覧はできたのですが、グーグルのサービスは一部利用できません(検索、グーグルフォトバックアップ)でした。

 

play.google.com

 

情報規制に関しては、観光客にとっては不便極まりないの一言に尽きるのですが、中国にとって、実は良い側面もあるのではないかと思いました。

 

例えば中国では今なお独自のIT企業が成長しています。筆者は中国ではグーグルの代わりに、検索や地図、翻訳などで中国の大手IT企業百度(Baidu)のサービスを利用していたのですが、正直グーグルのほうが便利で良いサービスを提供していると感じました。

しかし中国ではグーグルのサービスを規制しているため、まだ技術的に多少未熟な自国企業をグーグルと競わせずに国内で育てることが出来ます

もし今、中国が全ての情報規制を撤廃したならば、多くの中国IT企業はグーグルやアマゾンなどアメリカに本部を置くスーパーIT企業達との熾烈な競争に晒され、サービスシェア率は激減すると思います。自国産業を育てる上で、情報統制も決して悪くはない側面があると思いました。

 

よく見ると何かが違う

バケツを持っている人

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何故かどこに行ってもバケツを持っている人を見かけました。大体おじさんやおばさんが荷物を入れている感じがしました。
 

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中国人の友人にこのことについて尋ねても、荷物を運んでいるんじゃない?くらいの反応で、何故バケツを使用しているのかは最後まで謎のままでした。
 

漢方薬が普通に処方される

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市販漢方薬。カプセルタイプでした。

日本では通常、西洋医学の薬が処方されますが、中国では西洋医学の薬と漢方薬の両方ともよく飲まれています。漢方薬のほうが保険負担される金額の割合が高いそうなので、お得感があります。

筆者はこれを飲んで風邪を治しました。普通に効いた気はします。

 

 お箸のおき方

面白いことに中国ではお箸の置き方が日本と異なります。中国では、食事中や食膳にお椀の上に箸を置くとき、お箸を縦向きに置きます。こっちの方が箸を取りやすいそうです。

 

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また、食事を終えたらお箸をお椀の上に置かずに、テーブルの上に置くのがマナーだそうです。

 

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似ているようで異なる文化というのは、何だかパラレルワールドに来ているかのように感じられ、非常に面白味が感じられます。

 

お米を食べない

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箸の置き方で、誰が日本人か分かってしまう。

主に中国南部では日常的にご飯(お米)が食べられているのですが、北部ではパンのようなものが中心で、ご飯はあまり食べられていません。中国人は皆日常的にご飯を食べていると、勘違いしている人も多いのでは無いでしょうか。

 

まとめ

今回は中国の発展していると感じた点、日本と異なると感じた点などを紹介しました。似ているようで異なるというのはとても面白いもので、実際に足を運んでみる事で気づけたことも多かったです。こういった発見も旅行の一つの醍醐味かと思うので、皆さんもぜひ一度行ってみてはいかがでしょうか。
 
 

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フィリピン・マニラのスラムで【無料】ボランティアに参加してみた!

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フィアーざねです。筆者は一週間のマニラ滞在の間に、3か所の俗にスラム街と呼ばれている場所を訪問しました。そのうち2か所では現地のボランティアグループに無料で参加させて頂けたので、その体験をシェアします。フィリピンでボランティアに参加したいけど、お金をあまり持っていない学生さんなどにはぜひ読んで頂きたい記事となっております。
 
今回の記事では、多くの人が語るスラムの悲惨な側面だけではなく、ボランティアを通して筆者が感じた、街の温かい雰囲気や筆者が知って意外だったことなどを主にお伝えさせて頂きます。
  

ボランティア応募

筆者は多くの人がするように、フィリピンでのボランティアを探すためにまずはグーグル先生に教えを請いました。
 

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しかし日本語でフィリピンでのボランティアについて検索するとスタディーツアーのようなものばかり出てきて、とても高額な費用がかかるようでした。
 
そこで、気を取り直して英語で検索していたところ、フィリピン国内のボランティア掲示板のようなサイトを発見しました。
 
筆者はこのサイトで募集をかけていたProject PEARLSPasay Pups という二団体に参加の可否をメールで問い合わせました。
 
こちらが提示した条件は
・英会話は中級
・自分は日本からの旅行者
・タガログ語は話せない
 
これで参加の可否を確認したところ、問題なく参加できると返信を頂くことが出来ました。
 
今回のボランティアにあたって、両ボランティアとも参加に必要な条件が似ていたため、以下にまとめさせていただきました。
 
服装:露出度が少なめな、ズボンとTシャツが好まれる。地面が泥っぽいため、サンダルではなく靴が必要。邪魔になる大きい荷物は持ってこないなど
参加費用:無料
注意事項:子供に物をあげない、私的に連絡先を交換しない、大声で叱らない、子供を傷つけない、彼らの親について尋ねない、喫煙しない、活動中に写真を撮らないなど多数。
 

必要とされる英語能力

ボランティアで実際に行った作業自体は食事の配膳や子供とのアクティビティ、簡単な勉強を教えるなど決して難しくなかったです。しかし、英語で掲載してある注意事項を調べながらでもきちんと理解する読解能力と、スタッフの指示をきちんと聴いてコミュニケーションを取れる程度の会話能力は必要なように感じました。写真撮影に関する禁止事項や子供への接し方についてなどの注意事項を理解しなければ、団体の活動にとって邪魔になるだけの可能性があります。
フィリピンでは、例えスラムの子供であっても多少の英会話ができる子が多いため、英語が喋れれば何とかコミュニケーションが取れます。しかし、マニラでのボランティアでは勿論タガログ語が出来たほうが良いです(セブではビザヤ語ができた方が良いでしょう)。
 

1:トンド地区ボランティア(Project Pearls)

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トンド地区スラムの様子
トンド地区はマニラ中心街付近に位置しており、かつてダンプサイトと呼ばれるゴミ集積所だった場所です。かの有名なスモーキーマウンテンがあった場所がここになります。
 

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過去のトンド地区の様子
現在トンド地区のスモーキーマウンテンは閉鎖され、ゴミ集積所には中心街から離れたパヤタス地区が指定されています。筆者はここも訪問しました。詳しくは後ほど。
 
現在のトンド地区はスモーキーマウンテンが閉鎖されたにも関わらず、未だに大量のゴミが集積されていました。量こそ減っているはずですが、大量のゴミ投棄は続いているようでした。
 

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その辺に積み上げてある大量のゴミ
Project Pearlsとは
地元の人たちが組織しているボランティア団体で、子供達を貧困から脱出させて、彼らの夢を叶える手助けをすることを活動目標としています。主に教育、栄養・健康状態のケア、地域の経済やコミュニティの開発に着眼して活動しているようです。具体的には、学校外での子供達の勉強の手助け、毎朝の健康的な食事の提供、無料医療センターの設置など、幅広い活動を行っています。
ちなみにこの記事では、Project Pearlsさんの写真を多く使わせて頂いております。
 以下が公式ホームページになります。
 
 
活動の流れ
今回筆者は、健康的な朝食を無料で配布するプログラムに参加しました。プログラムの時間が来ると、爆音で音楽を鳴らしながら皆でダンスを踊りました。その後、今回のボランティア参加者の自己紹介、それから朝食の配膳を行いました。
 

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食事の配膳をするボランティア達。

朝食タイムの後はクリスマスプレゼントのTシャツを配布しました。

 

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子供と戯れており、あまり役に立っていない筆者

その後は、それに着替えた選りすぐりの子供ダンサー達がパフォーマンスを披露してくれました。

 

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この地区の子供たちは皆本当にダンスが大好きでした。
その後、子供達と一緒にクリスマスツリーの付いた被り物を制作して、ボランティアは終了しました。
  

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この地区では、ゴミからはかなりの異臭が漂ってくるのですが、ここに来る子供達の多くは普通に清潔にしており良い匂いがしました。
 

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子供たちの集合写真。朝食時にはこの10倍くらいの子供達が居ました。

この地区の健康問題はかなり深刻なようで、ここではパクパクと呼ばれる激安ローカルフードがよく食べられているのですが、これがかなり衛生的に良くないようです。

パクパクは、ジョリビーという有名ファストフード店から出る残飯を調理しなおした料理です。下の動画はパクパクの調理過程から店先で食べられるまでの動画です。

 


Would you eat recycled landfill meat? - BBC News

 
過去にはこのパクパクに毒性の物が含まれていて、それを食べた子供が死亡した例もあるそうです。
 

2:パッサイ地区ボランティア(Pasay Pups)

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パッサイ地区スラムの様子
ここはPasay Municipal Cemeteryという教会の墓地がスラム化している場所です。マニラ市街地で最も中心的なEDSA駅から数百メートル圏内という、尋常でなく好立地な場所に位置しています。日本でいう新宿駅から数百メートル圏内という感じでしょうか。
 
 
ここは墓地なので、勿論普通にお墓参りに来ている人々がいます。クリスマス直前のシーズンだったためか、お墓参りに来ていた人の数は想像していたよりかなり沢山いました。それにも拘わらず、墓場が完全に街のようになっているのは、筆者には興味深く思われました。筆者は写真を撮る余裕が全く無かったため、この場所の様子は以下のビデオをご覧ください。同一の場所か定かではありませんが、大体こういった感じの雰囲気でした。
 
 
そういうわけで、筆者が全力で子供たちとはしゃぎまわっている様子も、お墓参りの受付を待っている多くのビジター達がそばで見守っていました。何とも平和な感じがしました。
 
 Pasay Pupsとは

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マニラ在住の人々によって組織されている小さなボランティア団体です。活動内容としては、 Pasay地区のコミュニティ福祉向上への貢献がメインのようです。具体的には、栄養価のある食べ物や子供達へのおもちゃの提供、子供達が遊ぶための機会の提供、週末には子供たちの勉強補助活動を行っているようです。またこの地区にはかなり多くの犬がいるのですが、その犬たちの病気のケア、寄生虫・ノミ・皮膚病などの予防活動を行っているようです。
以下が公式ホームページになります。
 
 
活動の流れ
今回筆者が週末に参加したプログラムでは、主に小学生低学年の子供たちに向けて勉強の機会を提供する、学童教育のようなことを行っておりました。
 
このプログラムでは、知育のためのゲーム、掛け算、アルファベットの練習、英語での作文、塗り絵など午前中いっぱいかけて行われるアクティビティを行いつつ、ボランティア達はその間子供達の面倒を見ていました。
 
子供たちを何とかして勉強に向かわせて欲しいということだったのですが、これが中々に難しかったです。おんぶや肩車は危険なためか禁止されていたのですが、常に誰かが筆者の背中によじ登ろうとしてしがみ付いてきました。また、子供達は筆者の二の腕の筋肉に向かって全力でパンチしてきました。とにかく彼らは元気が有り余ってました。
 
今回ボランティア活動中の写真撮影が禁止されていたため、筆者は殆ど写真を持っていません。と言いますか、写真撮影どころではないくらい全力で子供達とバトルしていました。

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後日空港に行く途中に寄ったスラムの入り口にて。
ここの子供達も風呂嫌いな感じの子供以外はかなり清潔にしており、子供たちとはしゃぎ過ぎていた筆者が一番汗臭かったと思います。筆者はビシャビシャに汗をかきすぎて、帰り際にTシャツを変えろと年頃の女の子から言われてしまいました。小さい女の子も、筆者の汗ビショビショTシャツにはちょっと引いていました。許して。
 
子供たちは皆本当に人懐っこく、後日ちょっとだけスラムを訪問した際も、入り口で筆者を見つけた子供たちは全力で駆け寄って来てくれました。彼らにまた会いたいです。
  

3:パヤタス地区

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現在マニラのメインゴミ集積場となっているのがこの地区です。ダンプサイト、スモーキーマウンテンなどと呼ばれています。この場所は市街地のド中心部に形成されている他のスラムに比べると、市街地から車で約1時間ほどの距離と多少離れています
 

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赤丸で囲まれている地区が大体の位置。

しかし、マニラ中心部からパヤタス市街地近くのLitex Marketという市場まで多くの高速バス(UV)の便が出ており、この市場からもパヤタスに向けて大量のジプニーが走っていたため、結構アクセスは良かったです。
 

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Litex Market周辺の様子。普通に多くのお客さんで賑わっている市場でした。
現在ここのゴミ集積場は壁で囲まれており、許可証無しでは入れない状態となっています。しかしここのゴミ捨て場付近には街が形成されており、地方から出てきた人などが多く在住しているようです。
  

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ゴミ捨て場を取り囲む壁と、ゴミ積載車。積載量がすごい。
スモーキーマウンテンとは
この国では、焼却施設の能力的にゴミを燃やすと大量のダイオキシンが出てしまうことから、過去に焼却施設の使用を禁止する法律が制定されした。それから現在に至るまで、全てのゴミは埋め立てられているのですが、過去には埋め立てられるというよりはトンド地区のような市街地の集積所にただゴミを積み上げていただけだったよう(現在もあまり変わらず)です。日差しの強いマニラでは、そこで形成されたゴミ山が自然発火して煙を吹き、スモーキーマウンテンと呼ばれるようになったようです。現在の集積所では、ゴミの上に土を覆いかぶせて埋め立てている部分も多くあるそうです。ゴミを土で隠しているだけで、あまり状況は変わっていない気もしますが。
 
街を散歩してみた
筆者がパヤタス地区内をウロウロしていると、この地区で外国人を見ることが滅多にないためか、地区内の何処を歩いていても人々の視線を感じました。またゴミの運搬作業をしていた人に、何をしているのかと尋ねられましたが、ただ地区内の様子を見に来ただけだと言うと何となく納得して笑顔で接してくれました。
 
街中には様々な店がありましたが、筆者はここでまさかのインターネットカフェを発見してしまいました。写真では分かりづらいですが、店内には大量のPCが並んでおり、多くの子供たちがゲームをして遊んでいるようでした。
 

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店内の子供にめっちゃ見られた筆者。

筆者が街を歩いていると、ゴミを一旦集積する場所の近くで行われている、ちょっとしたパーティーをしている人達にこっちで一緒に飲まないかとハイテンションで声を掛けられました。結局ウイスキーやスパゲッティ、フライドチキンなどをご馳走になってしまいました。

 

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写真の奥側では、大量のゴミがトラックから降ろされていました。

ここにも定番の自前カラオケがあり、人々は熱唱していました。数メートル先に大量のゴミが積まれていなければ、フィリピンによくある光景と何ら変わらないと言って良いでしょう。
 

筆者が思ったこと

3か所スラムを訪れて思ったこととしては、衛生状態さえ除けば彼らの生活の様子を少し見るだけでは悲痛な感じは全くしないということでした。むしろ今まで行ったどんな場所よりも平和で、人々がダラダラとしている印象を受けました。
 
ただ衛生状態がとにかく劣悪なため、感染症へ罹患するリスクが高かったり、環境が健康へかなりの悪影響を与えていることは間違いありません。筆者的にはこの点が一番重篤な問題に感じられ、その状況と戦っているボランティアの人々は素晴らしいと思いました。
 
しかしそれでもここに人々が住みたがるのは、それなりに生活が出来るからです。ゴミが集積すれば家賃が下がり(或いは無賃で不法占拠)、更にはゴミを収集・売却するスカベンジング(ごみ拾いとその売却)というリサイクル産業が生まれます。そして周辺に人々が集積し始めると商店や飲食店をはじめ、様々な業態の店も集積し始めます。
 

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カフェ・商店・携帯ショップ等なんでも揃いそうなパヤタス市街地
こういったサイクルで街が形成していく感じを、筆者は目の当たりにした気がしました。そしてその場所には、勿論様々な人たちが住んでいます。決して全員が貧しい訳ではありません。スカベンジングの関連産業でうまく儲ければ、フィリピンの平均給与以上にお金を稼ぐことが出来るケースもあるようですし、家賃の安さなどが目的で住んでいる人もいるはずです。
 
皮肉にも、劣悪な衛生状況を招いているゴミこそが、人を寄せ集める源となっているのです。
 
実際に、筆者が出会ったパヤタスの一時ゴミ集積所のすぐそばでパーティーをしていた20代の女性は綺麗なアイフォンを所持しており、彼女は流暢に英語も喋れました。また、ゴミで溢れるトンドスラムで出会った5歳くらいの子供も、普通に自身のスマホでゲームをしていました。
 
今回訪問したようなある程度知名度の高いスラムでは、多くの支援が集まるせいもあってか、物質的に欠乏しているという感じは全くしませんでした。また彼らは無料で医療施設を利用できたり、本人に意思さえあれば学校教育に加えてNPOによる無料の教育補助も利用することが出来ます。フィリピンの大学進学率は3割程度ですが、スラム出身者であっても数は少なくとも大学進学する人はいるようです。
 
栄養状態が悪かったり教育水準が低かったりする子供というのは、インフラ的な問題というよりは、彼らの家庭における教育の仕方に大きな問題があるように思われました。この国の人たちと接していて思ったのは、多くの人々が栄養ということをあまり気にしておらず、一般的な人でさえ、野菜を殆ど食べないという人が相当数いるように思われました。またフィリピンでは公立の小学校・高校には授業料無料で通えるため、ここに通わない子供が未だに多くいるというのは、親が子供を学校に通わせる意思が無いという点に大きな問題があるように思われました。家庭にお金が無く、子供に就学させるよりも働かせたいという親や、完全に育児放棄しているような場合もあるようです。
   

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スラムには問題が山積みだとは思いますが、何はともあれ筆者はこれらのスラムと呼ばれている地域のアットホームな雰囲気が大好きでした。ここにもまた、想像以上にとてもフレンドリーで人懐っこい人達で溢れていたのでした。
 

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喧騒と優しさの街【マニラ】の実際

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お久しぶりです。チャイナのネットブロックを逃れたざねです。日本人でセブへ観光で行く人は多くても、マニラへ観光で行く人は少ないのではないのでしょうか。治安が良くない、スラムが多いなど、皆さんがあまり良くないイメージを持っているかもしれないマニラに筆者は1週間ほど滞在していました。今回はその様子をレビューいたします。

 

 

マニラとは

フィリピンの首都で、首都圏には1200万人以上の人口を擁する超巨大都市。マニラ首都圏は東京都23区と大体同じ大きさで、23区の人口が900万人強なので、いかにマニラが多くの人口を擁しているかが分かります。

 

マニラではMRT,LRTなど比較的新しい地下鉄のような電車路線、地上を走る列車路線のPNR、一種の乗り合いバスであるジプニー、UVと呼ばれる高速バスなど様々な移動手段が発達しています。

 

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マニラのジプニーはセブほど派手でなく、路線が複雑

そして中心部ではとにかく何処へ行っても大量の人がおり、多くの車が常にクラクションを鳴らしているため、かなり騒音が激しかったです。また、街中で大量に走っているジプニーがディーゼルエンジンを使っているせいか、とにかく空気が悪いです。

 

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常に大量の人と車両で溢れている街

また道端のそこら中にゴミが落ちており、その量はゴミを拾って売るスカベンジャーという仕事が成り立つレベルで多いです。

 

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PNRの路線沿いに落ちていたゴミ。近くでスカベンジャーの子供がゴミを漁っていました。

 ネガティブなことを多く書いてしまいましたが、街は子供を含め多くの若い人で溢れかえっており、とにかく活気に満ちていました。また、人々が本当に優しくて人懐っこく、困っていると助けてくれたり、筆者は現地人と間違えられて、よくタガログ語で声をかけられたりしていました。筆者は今のところこの街が一番好きです。

 

マニラの治安

きちんとした一次資料を掲載できなくて申し訳ないのですが、アメリカやヨーロッパなどの西洋諸国と比べると、強盗や強姦などの犯罪発生率は遥かに低いです。ただ、この国では比較的容易に銃を入手できるせいもあってか、殺人の発生率は他国と比較するとかなり高いようです。ただ、普通に注意して過ごしていれば犯罪被害に遭う確率はそこまで高くはないと言って良さそうです。

 

www.hub1234.com

 

実際、深夜に一人で街中を歩く現地女性を筆者は沢山見かけました。街の人々の多くはとても親切で、貴重品などに注意して華美な服装をしていなければ、危険を感じるようなことはないと思います。

 

グルメ

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フィリピンの大人気ファストフード店”ジョリビー”のフライドチキン

マニラでは、とにかく皆フライドチキンと白飯が大好きでした(セブもそうでしたが)。かなり多くの割合で飲食店にはこれらが置いてありました。あの世界的ハンバーガーショップのマクドナルドですら白飯を注文できる徹底ぶり。

 

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フィリピン料理・シシグとルンピア。シシグがひき肉ご飯で、ルンピアは一種の春巻き

街中にはファストフード店が非常に多く、外食では野菜を食べれる機会があまり多くはありませんでした。確かに肉系の料理はジャンキーで非常に美味しかったのですが、あまり健康的では無さそうです。

ちなみに筆者は筆者は野菜を食べたくなったら、韓国料理店でサムギョプサルを食べていました。

 

 観光編:ニノイ・アキノ国際空港

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まずフィリピンに来る人が必ず訪れるであろう場所がここ。筆者はセブから出発して、ニノイ・アキノ国際空港の国内線・ターミナル4に到着しました。このマイナーなターミナル4で手荷物受取り場を出ると、そこは屋外した。

 

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ターミナル4の待機場所。

そうです、待機場所が屋外なんです。筆者は屋外にただ屋根があるだけの空港を初めて見ました。そして、ここに到着した午前4時から街中へ行くための公共バスを寒さに震えながら6時間ほど待った結果、筆者は普通に風邪を引きました

 

もちろん国際線のあるターミナル1などは結構しっかりとした建物なのですが、ターミナル同士がかなり離れており、深夜はタクシーに高額な料金を支払わなければターミナル間を移動できません。とにかく不便でした。

 

また筆者はセブへの乗り継ぎで11/30午前4時頃に初めてこの空港に到着したのですが、ノリノリのバンドが爆音でクリスマスソングを歌いながら迎え入れてくれました。

 

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早朝からノリノリで踊っていたバンドメンバー達

そして、筆者がマニラを去った12/24も勿論同じようにクリスマスソングを爆音で歌っていました。何ともフィリピンっぽい。そして、微笑みかけるとバンドメンバーの一人が寄付を要求してきました。これもまた、何ともフィリピンっぽい

 

ここまでハイテンションで24時間歓迎し続けていると考えると、陽気さを通り越して狂気すら感じられます。まあずっと監視していたわけではないので、実際の所ずっと歌っていたのか定かではありませんが。

 

ちなみに、フィリピンでは9月くらいからクリスマスムードが始まるそうです。お祭り騒ぎの期間がかなり長いですね。筆者はフィリピンのこういう所が大好きです。 

 

イントラムロス

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このエリア一帯は壁で囲まれており、スペイン統治時代の面影を色濃く残す景観保護区域となっています。外のとんでもない喧騒から離れて、唯一落ち着いて観光できたスポットでした。筆者は午前中いっぱいここでの観光を楽しみました。
 

メトロポリタン教会

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教会の長椅子に座ってお祈りしていると、どこからか牧場のたい肥のようなにおいが漂ってきました。筆者はそのにおいが教会の外から漂って来ているのだろうと思い、気にせずその後も普通に街を歩いていました。しかし相変わらずそのにおいは変わらず、この街は何処に行っても臭いと筆者は思っていました。
 

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こんな綺麗な堂内にも異臭が。

しかし筆者は気づいてしまったのです。

 
超群というフィリピンで大人気のチャイニーズ・ファストフードレストランに入って朝食を食べている時でした。何故か筆者の両足のふくらはぎに、ウ〇コがへばりついているのを発見してしまいました。
 
マニラが臭いのではなくて、筆者のふくらはぎがウ〇コ臭かったのです。
 

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ガッツリ朝飯。別の時に取った写真なんですけどね、これ。
 何故こんな事態になっているのか正直意味不明でしたが、(おそらく馬車のウ〇コ)とにかく筆者は目の前の現実を受け入れるしかありませんでした。
 
筆者はあたかも何事も起きていないかのように優雅に朝食を終えあくまで自然な雰囲気を装ってトイレへ向かいました。
 

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別店舗の超群ですが、大体どこもこんな感じです。
そして、朝教会でお祈りしたおかげか、この超群のトイレがきちんと整備されているというミラクルが起きたのでした。筆者は早朝からトイレットペーパーと手洗い石鹸を駆使して、クロックスとふくらはぎにへばりついたウ〇コをしっかりと拭き取ったのでした。(筆者は無料トイレットペーパーが備え付けられているトイレを、フィリピンのこの店以外で殆ど見ていません。ミラクル!)
 
サンアウグスチン教会

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ここはマニラで唯一世界遺産に指定されている教会です。地震や第二次世界大戦の爆撃により損傷しましたが、その度に修復され綺麗な状態で現存しています。堂内の大部分が博物館として利用されていますが、世界遺産に指定されているだけあってかなり見ごたえがありました。
 

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荘厳な堂内

フィリピンは過去スペインに300年以上占領されており、その間にカトリックが浸透し、現在でも約8割の人々がカトリックを信仰しています。教会に通っている人の多さや、人々と話している感じでは、この国の人たちは日本人と比べて随分と信心深い人が多い感じがしました。

 

この教会の博物館には、フィリピンに上陸した宣教師たちに関する展示が数多くありましたが、中には日本に上陸した宣教師たちに関する展示もありました。

 

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宣教師達が日本で迫害された様子。イラストの日本人が何か変。

 博物館内には、筆者が知らないタイプの最後の晩餐の絵画も飾ってありました。

 

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そしてよく見ると、絵画前にリアルなフランスパンを展示するという気合いの入れよう。
 

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お腹を空かせた観光客の為でしょうか。
 
この教会はスペインがこの国にもたらした影響をダイレクトに感じられる、とても美しい場所でした。個人的にはマニラNo1の観光スポットでした。
 
フォートサンティアゴ

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かつてマニラはこのイントラムロス一帯だけが都市部であり、スペイン系の住民のみ住むことが許されていたようです。
スペインが占領した当時に建設されたこの城塞は、第二次世界大戦時には日本やアメリカの軍事拠点として利用されていました。
 

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アメリカ軍に捕虜にされた日本兵が収容されていた兵舎の跡。
捕虜になった日本兵を収容するための施設や武器庫の跡など、第二次世界大戦当時の様子を窺い知れる形跡がたくさん残っていました。多くの日本人は忘れがちですが、過去に日本はフィリピンを占領しています。そのために、マニラは日本の敵国であったアメリカから大量の爆撃を受けてしまっています。
 

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 第二次世界大戦の様子を再現しているであろう兵士の銅像。何体か設置してあったのですが、よく見ると何故か全員裸足でした。流石に当時、靴は履いていたのではないかと思ったのですが、どうなんでしょう。
 
カサマニラ

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ここはスペイン統治時代の、貴族達のここでの生活を再現した施設です。建物や調度品には趣向が凝らされており、人々は豪華絢爛な生活を送っていたようです。まあ、現代日本人の生活水準には敵わないとは思いますが。ここは展示量も多くなく、割とあっさりと見終わりました。
 

リーサルパーク

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イントラムロスを抜けると、大きな公園があります。そこは市民の憩いの場となっているリーサルパークです。
 
中には何故か日本庭園もあり、無料で見学できました。
 

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中学か高校の生徒と思しき集団が、庭園内でダンスの練習をしていました。青春を感じさせる、とても微笑ましい光景ですね。

 

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滞在中、この国にはとにかくダンスや音楽が好きな人がとても多いと筆者は感じました。例えばこの国では、多くの家庭が自前のカラオケシステムを持っています。そのため街中を歩いていると、家から外に向かって歌っている誰かの歌声を爆音で聞くことがよくあります(騒音の一因)。フィリピンのそういう所も筆者は大好きです。

 

マニラ・オーシャンパーク

リーサルパークから徒歩圏内にアジアNo.1の規模を誇る水族館マニラ・オーシャンパークがあるようでした。しかし筆者は高額なお金を払って一人でアシカショーを楽しめるほど孤独好きでは無かったため、今回はスルーしました。エイと触れ合えたり、人魚体験ができたりと、様々なアクティビティが充実しているようで、家族で来ればかなり楽しめそうです。とりあえず早く結婚したい。 
 

マニラベイ

皆さんは世界三大サンセットをご存じでしょうか。インドネシアのバリ島、日本の釧路、そしてここマニラのサンセットがそのように呼ばれているそうです。
 

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ホテルのチェックイン時間的にこれが写真を撮れる限界時間でした。17時31分日の入りで、17時頃の写真になります。この街で市民が海沿いからサンセットを観れるのがこの場所ベイウォークで、確かに夕陽はキレイでした。しかし、正直この場所自体は全くキレイではありませんでした。
 

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ベイウォークの様子

筆者が塀の上に腰を下ろして、のんびりしていると滅茶苦茶ハエがたかってきました。快適にサンセットを見るには、ハエから逃げ続けるしかなさそうでした。

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ベイウォークでもゴミを発見

 この街の綺麗な場所で夕日を見るには、高額な料金を支払って海沿いのホテルに泊まるか、高層コンドミニアムに宿泊するしかないように思われました。
 
日本にいると綺麗な状態がデフォルト化しているため、人が多い都市空間でその清潔感を維持するためコストが掛かっていることが全く意識されません。しかし、こうして日本と異なる環境へ来てみると、日本の都市部がどれだけ多額の費用を掛けて街や設備を整備しているのか身をもって実感されます。
 

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街中の至る所にある多くのゴミ。ちなみにこの国には運転している焼却施設が無く、基本的にゴミは全て埋め立てられています。
 

トゥトゥバン/バクララン・マーケット 

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これらの地区には、 ローカルな人々が買い物をする夜市やモール、露天商店が集中しています。筆者はトゥトゥバンの夜市でナイキの靴を約600円で購入しました。通常は値切って購入するのですが、安過ぎて筆者は値切り忘れしまいました。
  

宿泊

宿泊したホテルでちょっとしたトラブルが起きました。筆者がBooking.comというアプリで予約したホテルへ向かったところ、そこはコンドミニアム(キッチンなど生活用設備の整った、高層アパート)の一室でした。そして、最初対応してくれたオーナーらしき人はBooking.comのことを全く知らないと言っていました。
 
そのオーナーらしき人と話していると、どうやら以前に雇っていた従業員がコンドミニアムの彼らの一室を勝手にBooking.comへ登録しているという意味不明な状況になっているようでした。
 
結局筆者はBooking.comに登録しているオーナーに会うことはなく、本当のオーナーである彼らの部屋に泊まることとなりました。
  

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お昼ご飯まで出してくれた。めちゃくちゃナイスガイ達。

実際のオーナーは予約価格よりも安く泊めてくれましたが、Booking.comへの支払いも同時に発生している(キャンセル料)状態になっていたため、筆者はBooking.comとやり取りしなければならなくなりました。(結局支払いキャンセルされたので良かったのですが)

 
ちなみに筆者はマニラに来てからこの時点で3部屋利用していたのですが、ネットに掲載している条件をまともに満たす宿は一つもありませんでした。
 
到着日朝:Wifiがまともに利用できない。中々ログイン出来ないうえ、すぐにログアウトする。施設内では携帯の電波も立たず。
到着日夜:記載条件と異なり、そもそもWiFiがない。トイレの便座もない
この宿:そもそもオーナーが違う。ちなみにここも部屋にWiFiが無い。普通の通信電波すら立たない。
 
ちなみに、フィリピンの一般家庭では写真のようにバケツに水を貯め、それを浴びるのがまだまだ主流のようです。筆者が宿泊した安宿は一か所を除き(そこは水シャワー)全てこのタイプでした。
 

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小さい桶で水を浴びる

またこの街はとにかく電波状況が悪く、マニラの安宿では携帯の電波が殆ど立ちませんでした。

電波状況を考えると、1泊500円以下の良い安宿はこの街には無い感じがしました。(知っている方いれば、教えて欲しいです!)まあ1泊1000円強も払えば超快適な高級コンドミニアムに泊まれるんですけどね。 

 

まとめ

筆者的には、一般的な旅行者には正直言ってマニラ観光はあまりおすすめできません。観光地らしい場所も今回紹介した場所くらいで、街中は明らかに空気が悪く、どこもかなり混雑しており、騒音がひどく、ゴミが多い街です。
 
しかし、色々な生活背景を持った人と交流したい、日本と異なる雰囲気の空間を堪能したいという方にはぜひ一度来て欲しい場所かと思います。ここには乞食からお金持ちまであらゆるタイプの人がおり、国内のあらゆる場所から多様な文化的背景を持った人々が来ています。
 
またこの場所では治安が悪いイメージとは裏腹に、人々もフレンドリーでかなり親切に接してくれます。観光客が多くないせいか、セブに比べて客引きやぼったくりもかなり少ないように感じました。
 
同じ国内でも、セブとは全く雰囲気が異なるマニラ。人々は忙しなく、きちんとお釣りを返してくれて(セブでは返してくれないことが多い)、電車やモノレールが発達しています。よくも悪くも都市的で、多様性に富んだこの街へ良ければ是非来てください。次回記事では、筆者が訪問したマニラのスラム3地区について特集します。お楽しみに。
 

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セブで予定が無い方へ【穴場】マクタン島絶景スポット!

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マーヨンガビイざねです。今回はセブ島に滞在しているけど、午後半日だけやることが無いという人に向けた記事です。セブで語学留学していて、週末の遊ぶところに困った人は参考にしてみて下さい。

 

 

ことの発端

語学学校の生徒である筆者とR君は若い先生(とその友達)と、日曜日にアイランドホッピング(小舟による島めぐり)をして遊ぶ予定でした。しかしながら、突如先生が筆者からのメッセンジャーを受信しなくなってしまったことにより、予定が無くなってしまいました。データ残高がないせいか、電波が圏外なせいなのか、フィリピンでは女性がメッセンジャーを受信しないということが度々起こります。いったい、どういうことなのでしょうか。

 

筆者は残念な気持ちでいっぱいでしたが、どうしても海へ行きたい衝動が抑えられませんでした。というのも、筆者は16日間セブに滞在していたにも関わらずバジャウ族の所へ行ってもビーチへ遊びに行ったことがありませんでした。こんな日本人居ないんじゃないでしょうか。

 

午前中

筆者は連日のクラブ活動(というかクラブ通い)のため朝早く起きることができませんでした。更にはクラブ活動による疲れを癒すために、午前中はマッサージ店へ行く以外の選択肢がありませんでした。そういう気持ちだったんです。

 

13:00

この時点で遠出するには、時間が無さ過ぎるということに筆者は気づきました。

 

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頭を抱える筆者。自撮りしました。

筆者は焦りました。このままではセブでビーチに行かずに終わると。

 

思い返すと学校には若い女性生徒が全くおらず、いつもどのお母さんが一番きれいかという話題で同じ学校の生徒R君と盛り上がっていたほど末期状態だった筆者は、朝までクラブに行くしかありませんでした。

 

13:20マクタン・ニュータウン・ビーチへ

何とかしてビーチに出かけたかった筆者は、Baniladにある語学学校からR君とジプニーに乗ってJセンターモールを目指しました。そこからGrabタクシーを使ってマクタン・ニュータウン・ビーチを目指しました。ちなみに、Jセンターモールからマクタンニュータウンへの料金は321ペソ(650円くらい)でした。

 

  街中からそこそこ近いビーチへ。

 

14:00 マクタンニュータウンで昼食。

まだご飯すら食べていなかった筆者たちは、マクドナルドで昼食を食べました。この国ではコーラの味が日本と少し違う気がしました。

この後、マクタンニュータウンから徒歩でビーチへ向かいました。ここは地元民が利用する公共ビーチで、筆者達は若いフィリピン女子が沢山いることを期待しつつ、ウキウキしながらビーチへ向かいました。

 

15:00 マクタン・ニュータウン・ビーチ・到着

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ここは、一人200ペソ(400円)というリーズナブルな値段で入場できます。ちなみに、マクタンでホテルのビーチをデイユースすると400~4000ペソ(8000円)くらいするようです。

 

海にはとにかく若い人たちが沢山いて、筆者達は最初ウキウキしていました。

 

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しかしながら、海にいる多くの女性たちは、声をかけるにはとにかく若すぎ5~10歳くらい)ました。

お客さんは殆ど子連れファミリーで、見ていて温かい気持ちになりました。ただ浜辺だから暑いのを、 なんだか温かいと筆者が勘違いしただけかもしれませんが。

 

またここの海の透明度は決して高くないため、リーズナブルに地元民グループや子供達と遊びたいというニッチな欲求にのみ答えてくれる場所かと思います。ナンパには全くおすすめできない感じがしました。ちなみに、子供に手を出すのはフィリピンでも犯罪です。

 

16:30-17:00 コルドバへ移動

ビーチからコルドバというところにある岬へ向けてトライシクルで移動しました。ランタウ・フローティング・ネイティブレストランを目指すのが良いかと思われます。

 

幾つかのネット記事では、この岬にはタクシーが無く、食事が終わるまで待機してもらう必要があると書いてありました。しかし、現在フィリピン人観光客がまあまあいるため、タクシーも普通に結構いました。場所が場所なので、値段交渉の必要があるかとは思いますが。

 

ちなみに筆者たちは、二人合わせて500ペソ(1000円)でビーチへの往復と1時間の待機をしてもらえました。最初マクタンニュータウンでタクシーを捕まえた時には3000ペソ(6000円)ほど要求してきたため、ダウンタウンへ出てから車両を捕まえることを強くお勧めします。

 

17:00 岬へ到着。

岬の先端へ入るのに20ペソ(約40円)かかりました。更に岬の端へ進み、1000Roses Cafeを利用すると建物の屋上からとても綺麗な夕日が見れます。筆者は150ペソくらいでカフェモカなるものを飲みながらサンセットを見ていました。

 

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表紙画像に使った写真。

 夜はライトアップしており、こちらも綺麗でした。

 

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ちなみに、赤丸で囲んでいるのはただのゴミなのですが、ライトアップのおかげで何故か綺麗に見えました。ゴミすらもオブジェとして扱うフィリピンの大らかさには脱帽してしまいました。

 

今回筆者と同行していたR君は、ここのカフェの可愛い店員とフェイスブックIDを交換していました。次回からこんな綺麗な景色を女性と見れるなんて、許せません。

  

まとめ

綺麗なサンセットが見れるコルドバはアクセスが決して良くはありませんが、セブ市内からでも一時間ほどで行けます。岬にあるレストランでの食事は、カップルに最適かと思います。チクショウ。

 

以下のレストランのすぐそばにカフェ・展望デッキがあります。

1000Roses Cafe住所

  Sa Baybayon, Cordova, Cebu

 

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セブで格安語学留学!【Glant English Academy】

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はろーざねです。今回は2週間フィリピンで語学留学してきたので、その様子をレビューしたいと思います。
 

Glant English Academy

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学校の外観。あまり学校感は無い。

今回筆者は、セブ島にある韓国人経営の語学学校Glant English Academy2週間語学留学してきました。筆者は公共の学校教育以外受けたことが無かったため、プライベートスクールの授業を受けてみたいと思い入学しました。
Glantは自由な校風と、低価格でネイティブからレッスンを受けられることを売りにしているようでした。
 

授業

一コマ50分で、全コマ数を受講すると9:00-17:50で8コマ受講することが出来ました。筆者はレギュラーコースを選択したため、10:00-16:50の6コマでした。個人的には、6コマ受けても、8コマ受けても会話経験値に大きな差があるとは思えず、値段の安い6コマで十分な印象を受けました。むしろ空き時間が出来るため、復習する時間を確保しやすく、この位のコマ数のほうが良い気がしました。
 
授業は基本的にマンツーマンで、テキストを進めることになっていました。ちなみに、筆者は授業中9割くらい雑談していたため、ほとんどの授業でテキストがあまり進みませんでした。勿論、きちんとテキストを進めている生徒も沢山いるようでした。
 
筆者はこの雑談で日常的なことからかなりディープな話題まで、フィリピンの人たちと話せたので嬉しかったです。先生達は生徒達からの情報によって日本と韓国についてかなり理解があったため、フィリピンと日本を比較しつつ話すことが出来ました。この会話によって、フィリピンについてより一層知ることが出来たのではないかと思います。
 
ただ他の生徒の情報によると、この学校の先生の質はセブ語学留学のなかではあまり高くはないということでした。他の語学学校においては、先生に対して大学での教育学の専攻や、ハイスコアなTOIECの点数を要求しているところもあるそうです。ここでは専攻や実力は先生によってまちまちで、文法事項や発音などに関して多少正確でない先生もいたように思われます。

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授業風景。日毎にモザイクが大きくなる筆者。R18指定。
また、レギュラーコースでは授業のうち2コマグループディスカッション(GD)がありました。GDでは、基本的に先生含め3~4人で雑談していました。といいますか、筆者は殆どの時間雑談ばかりしていたような気がします。ただ、この雑談によって英会話能力が磨かれました。英会話上達のためには、とにかく喋ることが大事な気がします。
 
またネイティブの先生リックはアメリカ出身でしたが、結構クリアに発音してくれていました。ただ、こちらの発音があまりよくないと聞き取ってもらえなかったため、良い発音練習が出来ました。
  
土日は授業が休みのため、筆者はバジャウ族のところへ遊びに行きました。

 

掛かった費用

筆者は留学エージェントを介さず直接コンタクトを取ったため、授業料が1割引きでした。
 
・授業料(住居費食費含む) 72,000円
・SSP(特別就学許可証)12,000円
・教科書 1,000円
・電気代などデポジット 2,000円
 
合計=約87,000
 
・生活費:筆者は2週間滞在して7,500円程使用しました。これでも普通に外食したり、毎週末クラブへ行ったりしています。物価が安い。
 
筆者は高額な現金を持って旅をしたくなかったため、現地でキャッシングしました。しかし、現地ATMでは一度に1万ペソ(約2万円)までしか下ろせず、一度の取引に250ペソ(約500円)かかったため、かなり余計な手数料を支払う羽目になってしまいました。日本円での支払いを受け付けているため、普通に留学するなら現金持ち込みが良いでしょう。
また、この学校では空港までのピックアップにも約1,500円ほどかかります。これをケチりたい筆者のような人は、空港からタクシーで向かいましょう。
 

雰囲気

とにかく自由な雰囲気で、校則や門限が特になく、授業にお酒含め何を持ち込んでもOKでした。時期によって韓国人生徒が多かったり、日本人生徒が多かったり、韓国人の子供が多かったりと雰囲気が異なるようです。
 

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人懐っこかったルーシー。6歳だけど、めちゃ頭良かった。

筆者が滞在した12月上旬は完全にオフシーズンで、日本人生徒は筆者を含め4人だけでした。ちなみに日本人マネージャーとしてインターンしている男性が一人いましたが、筆者が到着する前日デング熱に罹ってしまい、筆者が卒業する数日前まで入院していました。他は韓国人生徒が7,8人と韓国人の小学生くらいの生徒が5,6人という具合でした。二週目には韓国の子供たちの数が倍くらいに増えて、賑やかさが増しました。

 

食事

食事に関しては、まずまずといった所でしょうか。平日は3食、土日は朝夕2食を無料(というか学費に含まれている)で食べることができます。韓国風フィリピン料理といった感じの謎食が出されましたが、味は悪くなかったと思います。たまに野菜が少なく、炭水化物に偏った料理が出る点に関しては気になる人もいるかもしれません。
 
料理内容に関して、文句を言っている人はそこそこいました。彼らの口にはここの料理は合わなかったようです。ちなみに、筆者はタダ飯なのを良いことに、これでもかというくらい毎食モリモリ食べていました。
 

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昼食。筆者的に、これは当たりメニュー。

部屋

筆者はドミトリー料金しか払っていませんでしたが、オフシーズンで全然人が居なかったため、二人用の部屋を一人で使わせてもらっていました。日本のビジネスホテルの部屋を広くして、少しボロくした感じがしました。エアコンを自由に使うことが出来て、かなり快適でした。ただ、フィリピンは物価のわりに電気代だけはかなり高額なため、あまりエアコンを使うとデポジット料金からかなりお金が引かれてしまいます。

また筆者はラッキーなことに、卒業後も数日滞在させてもらえました。全体的に、この学校は融通が利く感じがしました。

 

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筆者の部屋。

シャンプー、石鹸、ドライヤー、トイレットペーパーなどの日常用品は各自持ち込むか、近くのショッピングモールで買うこととなっていました。ベトナム以来ひどく腹痛だった筆者は最初、トイレットペーパーが無くて焦りました。

あと筆者は毎日ご飯を食べすぎていたためか、お尻から出てくる茶色いアイツが毎度かなりデカく3回ほどトイレが詰まりました。更に筆者は、詰まりを直そうとして借りたキュポキュポする棒みたいなやつを折ってしまいました。本当、すみませんでした。

 

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水回りはフィリピンクオリティ。ブツが大きいと、トイレが流れないことがありました。

また事務室で衣類を預ければ、3kgあたり89ペソ(約180円)でクリーニングしてもらえました。洗濯機も備え付けてあったので、長期滞在する人にとっては洗濯機が経済的で良いでしょう。近くのスーパーには35ペソ(70円)くらいで12回使用できる個包装洗濯洗剤も売っていました。こんなカタチでアリエールと再会できるとは思っていませんでした。

 

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既に2袋使用済み。

Wi-Fi

各階に無料Wi-Fiがあるのですが、何故か頻繁にインターネットとの接続が途切れました。また、共用スペースや部屋ではWi-Fiが使用できるのですが、ほとんどの教室ではWi-Fiが繋がりませんでした。こういった所は、フィリピンクオリティですね。

 

立地

1㎞圏内に、様々なレストラン、ファストフード店、ショッピングモール、 ジム、ATMなどがあり、なかなか好立地でした。ちなみに最寄りのジムは200ペソ(約400円)/回と高額ながら、素晴らしい施設でした。月額払い(約2000円で使い放題)やグループ利用で安くなるようです。
 

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清潔で、かなり器具が充実していたジム。

 

感想

筆者は20代の生徒二人(日本人と韓国人)と仲良くなり、毎週末3人でクラブへ遊びに行きました。
 
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オフシーズンのため生徒が少なく、思っていたよりも遊びに行ける生徒は少なかったですが、様々な年齢層(6歳~40歳くらい)の韓国人達と交流できたのは良い経験でした。
 

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中庭で遊ぶ韓国の子供たち。
英会話能力については2週間という短期間にも関わらず、結構伸びたような気がします。間違った言い回しをしていたら直してもらえたり、知らない単語についてすぐに質問できるので、普通に英会話をするよりは効率的に英会話を上達できるように思いました。
 
また、ネイティブと比べて先生達の会話はかなり聞き取りやすく(スラングをあまり使わない、早口ではない)、喋るのが苦手で詰まってしまっても先生はこちらの意図を汲もうとしてくれるため、安心して英会話の練習ができる環境だと思いました。
 

あと一番大事な要素ですが、とにかく自由な雰囲気の中楽しく勉強できたのは何より良かったです。先生達も生徒達も最高でした。卒業時には寂し過ぎて泣きました心の中で。

 

GLANT公式ホームページ

GLANTへ入学したい方は、このホームページにある連絡先に直接連絡すれば一割引きで入学できます。よければ是非。
 

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【セブ島】バジャウ族の住居はこんな感じ!

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マーヨンブンタグざねです。今回はセブ島に住むバジャウ族の所に宿泊してきたので、その様子をレビューします。

 

 

バジャウ族とは

伝統的にヤスを使った素潜り漁によって生計をたてている部族です。彼らは数世紀に渡ってマレーシア、インドネシア、フィリピン周辺の海で暮らしているそうです。過去バジャウ族の人々は多くの時間を海上で過ごしていたようですが、そのうちの一部は現在セブ島のマンバリンという地区に定住しています。下のリンクは少し古い記事ですが、バジャウ族の実態が一番分かりやすい感じがしたので、是非ご一読下さい。

  

hiromumatsuda.hatenablog.com

 

シーズンになると、皆で漁に出て大きな魚を捕らえに行くそうです。未だに彼らの素潜り能力は尋常でないらしいです。

 

バジャウ族への行き方

 https://nn-karahajimaru.com/【完全版】-セブ島・バジャウ族までの行き方

 

この記事の通りでした。筆者はEモールという所までジプニーを乗り継いで行って、そこからバイクタクシーでガイサノアヤライへ行きました。ちなみに、この記事にあるトライシカルドライバー達はガイサノモールからバジャウ集落付近まで大量にいるのですが、そこそこおじいちゃんなドライバーでさえ筋肉ムキムキでした。

 

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この乗り物がトライシカル。ビザヤ語で三輪車という意味。


ムキムキの人たちが使えば、三輪車でさえビジネスが出来るんですね。筋肉万歳。モーターバイクを使ったトライシクルという似たような乗り物もあるんですけどね。はい。

 

ちなみにジプニーとはフィリピンの乗り合いバスのようなもので、初乗り8ペソ(約17円。最近1ペソ値上がりした模様)でかなりの距離を移動できます(長距離でも大して料金が上がらない)。とても安く移動出来るので、節約したい人やローカル感を味わいたい人にはかなりオススメの交通手段かと思います。乗る際には密集しているので、盗難だけには気を付けましょう。

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様々なタイプの車両が使われている。大体ペイントが派手。

ジプニーは混みあっていることがよくあるので、中に入り切れない時は写真のように車両後方にしがみ付きましょう。涼しいので、逆に快適です。

またよく見ると、車両横側のペイントは路線名(13c)と行先(TALAMBAN-COLON)になっています。筆者は最初このペイントのことを、タダのオシャレか何かと勘違いしていました。

 

バジャウ族の集落へ

筆者はトライシカルに乗ってバジャウ族の集落へ向かいました。写真はバジャウ族集落の手前の様子。徐々にダウンタウン感が強くなっていきました。

 

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トライシカルドライバーにバジャウ族集落の手前まで連れて行ってもらい、集落入口から子供に道案内してもらうと、橋渡りが始まりました。

 

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集落内は大体こんな感じでした。

橋なのか木の板なのか分からない道はまあまあ不安定で、落ちるとヘドロまみれになってしまうとのことでした。たまに落ちる人もいるとのこと。

 

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沢山のゴミが溜まっている海。

 

そのまま集落内を進んでいると、なぜか力士が居ました。

 

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そうです。子供たちに囲まれているのは、筆者が未だテレビでしか見たことが無い力士です。

 

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筆者は到底力士に勝てる気がしなかった為、これといったバトルを展開することもなくそのまま集落内を進んでいきました。と言いますか、ツッコミどころが多すぎ逆にスルーしてしまうという事態に陥ってしまったのでした。何で、力士…

 

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集落内には沢山の子供たちがいました。そのせいもあり、どこに行っても賑やかな感じがしました。

 

松田大夢

しばらく進んでいると、目指していたと思われる建物に到着しました。

 

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そう、ここには松田大夢という日本人が住んでいるのです。

 

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ヒロム君

彼はシャイマというバジャウ族の女性と結婚しており、現在息子が一人います。とても可愛いかったです。

 

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この日はヒロム君のお宅に泊めてもらいました。ヒロム君が何故ここに住んでいるのか疑問に感じた人は、彼のブログやツイッター、Youtubeをチェックしましょう。筆者はこの場所を訪れた後に彼のブログを読んで、すっかりファンになってしまいました。

 

twitter.com

 

ちなみに、先ほどの力士もこのお宅を目指してやってきました。どうやら彼は現在ごっちゃんこという名前でストリートラップ系Youtuberをやっているらしく、過去には大相撲の力士だったそうです。やはりコスプレではなくガチ力士でした。

 

www.youtube.com

 

twitter.com

 

宣伝が多くなってしまいましたが、良ければ彼もチェックしてみて下さい。

 

夕食は屋台飯

夜は夕食を買いに、近くの夜市に出かけました。バジャウ集落の付近は昼でも夜でも人がたくさんおり、何だか活気にあふれている感じがしました。

 

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夕食にはローカルフードを食べてみたかったので、バロットという孵化しかけている卵を買って食べました。ショウガが入っているタレ、塩と一緒に食べると、とても美味しかったです。つまみにすると最高ではないでしょうか。

 

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バロット。撮影した筆者の手振れが激しい。

この家には現在数名の日本人が住み込んでおり、皆で晩御飯を食べました。この日のゲストは筆者(男)と右の女性Yさんの二人。一番手前がヒロム君の美人妻・シャイマです。ちなみに、この夜ヒロム君は外出していました。


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住居の様子

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ヒロム君の家は3階建てになっており、写真に写っている3階の部屋で主に生活していました。ここの部屋の片側には壁が無いため、風通しがとても良く涼しかったです。夜はわりと快適に寝ることが出来ました。あと、壁がない側から外に向かって放尿する時の解放感が半端ではなかったです。

 

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分かりづらいですが、部屋の壁がありません。ラップ力士のクセが強すぎ。

ヒロム君の家庭ではゴミ含めあらゆるものを海へ投げ捨てていました。バジャウ集落では普通のことのようです。

フィリピンには法律に合致した適切なごみ焼却施設が無く、全てのゴミが埋め立てられています。そのため、国内に多くのゴミ山が出来てしまっているようです。

このバジャウ族居住地域がゴミで溢れているのも、近隣地域や居住地域でごみ処理が適切になされていないせいではないかと思われます。

 

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ヒロム宅から眺めた集落の様子。

この集落では、それぞれの家庭が巨大なスピーカーを持っているようで、殆ど一日中どこかから大音量の音楽が流れてきていました。良いですね。こういう雰囲気は大好きです。

一泊してみて

日本の生活に物足りなさを感じる人にとっては、立ち寄ってみるだけでもかなり興味深い場所だと思いました。また、人々にとっての生活の在り方、貧困、環境問題など様々な要素がこの場所では凝縮されて、ダイレクトに感じられるかと思います。

 

フィリピンで一番ディープな場所とあのヒロム君も言っていたので、興味ある方はぜひ訪問してみてください。ツアーなども開催しているようです。詳細は以下のURLにて。

 

https://nn-karahajimaru.com/バジャウ族

 

 

訪問したい方は、マネージャーに事前連絡を取ってから行くようにしましょう。

twitter.com

 

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海外旅行保険を実際に使って、病院行きました

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こんにちは。何でもネタざねです。先日、筆者はベトナムで食当たりしてしまいました。4年ぶりの食中毒です(ちなみに前回は、腐ったチーズを食べたら高熱が出ました)。

そこで、今回は海外旅行保険を実際に利用してホーチミンの病院で受診してきたので、その時の様子を投稿致します。読者の方が、少しでも海外旅行保険を使う際のイメージが湧けば幸いです。まあ、使いたい人はあまりいないでしょうが。

ちなみにトップ写真は、よく見ると工事中のサイゴン聖堂でした。

 

 

事の発端

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そうです。おそらく、あの屋台が良くなかったのです。

ホーチミンにある、ちょっと割高だけど様々な地元食を食べることが出来る”ストリート・フード・マーケット”。普段はローカルな屋台飯を食べている筆者なのですが、今回はベトナムに2日間しか滞在できないということで、この観光客向けフードコートみたいなところで初のベトナム料理を楽しんだのでした。

 

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この晩筆者が食したのはベトナム料理ド定番のフォー生春巻き、おまけにサイゴンビールなるものまで付けたのでした。この時フォーだけ注文しとけば良かったのでしょうが、きれいなお姉さんにそそのかされ、調子に乗ってビールと生春巻きを追加注文してしまいました。(ちなみにこの時、全所持金約1000円。料理頼む前は、1万円持ってると思い込んでましたが。)
しかし、これが運の尽きだったのです。

 

11/28 悪夢の始まり

翌朝、何だかいつもと違う水のようなものがお尻からとめどなく出てきたのでした。しかし筆者は、一度出し切ってしまえば特に問題ないだろうと思い、たいして気にすることもなく戦争証跡博物館へと向かい始めたのでした。ここでの詳しい様子は前回記事で。

travelaccident.hatenablog.com

 

変なおっさんのバイクに乗る

前回ブログには書いていないのですが、戦争証跡博物館へと向かう途中、酒と女が好きだという変なおじさんが日本語で絡んできて、彼のバイクに乗って少し案内されることになったのでした。

そして、おっさんはともかく、このあたりからとにかく便意が増してきたのでした。

 

マクドナルドの便所へ駆け込む

おじさんに案内されている最中に、便意を我慢できなくなり、マクドナルド併設の屋外有料トイレへ駆け込みました。といいますか、この日4回このトイレを利用することになったため、お金を回収する清掃のおばちゃんに無駄に顔を覚えられてしまいました。

 

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ちなみに、お昼は衛生的問題が無いと考え、マクドナルドを食しました。おそらく世界中同じ味でとても美味しかったのですが、お腹に良かったのかと言われると、疑問が残るところです。

 

戦争証跡博物館

ここでも僕は、便意との闘いを繰り広げつつ見学していたのでした。流石に不謹慎なのは承知ですが、その時の便意たちは完全にゲリラ戦を仕掛けてきたのでした。

 

統一会堂

この辺りから腹痛が始まりました。流石に元大統領官邸というだけあって、トイレがかなりキレイでした。そして、僕はこの施設への興味と便意のために、この施設から出ることが出来なくなったのでした。

 

保険利用の様子はここから

 東京海上日動に電話

夜9:30になっても腹痛は悪化する一方で、流石に何かがおかしいと、このころになって筆者は気づきました。というか、おかしいのは筆者なのかもしれません。

今回僕が加入していたのは東京海上日動の海外旅行保険でした。

 

東京海上日動では24時間日本人スタッフが電話対応しており、

 

LINE無料通話(東京海上日動推奨)

・フリーダイヤル

 ・ダイヤル直通

・国際コレクトコール

 

のいずれかで連絡できるのですが、簡便さとコストを考えるとスマートフォン所持者であれば、まずLINEを利用するでしょう。

筆者もホーム画面にあらかじめ追加しておいた、東京海上日動HPショートカットから、スムーズに連絡が取れました。

 

とても丁寧な対応

(おそらく)若い女性スタッフが対応してくれました。簡単な本人確認の後、容態の確認が行われ、すぐに案内可能な病院が紹介されました。しかし、時間も遅かったため当然のごとく緊急外来しかありませんでした。当時筆者は腹痛がひどく、熱っぽかったため、利用しても全く問題なかったと思うのですが、腹痛ごときで緊急とか言うのは何だか嫌だという意味不明な理由から、翌朝病院へ行くと伝えたのでした。大丈夫なら電話越しに、いちいちうめくのをやめろと女性スタッフは思ったかもしれません.。

 

Raffles Medical in Ho Chi Minh

翌朝ホテルから2キロ圏内にある病院へ連絡しました。電話をかけると、自動音声で言語を選ばせてぼらえ、日本語を選ぶと日本人スタッフが対応してくれました。そのまま予約をして、治まらない腹痛を抱えつつ病院へ向かいました。

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 見出しにあるように、Raffles Medical in Ho Chi Minhという病院を利用したのですが、お腹が痛すぎて外観写真を撮る余裕がありませんでした。上のイメージ画像で、どうか勘弁してください。 病院は、どこもこんな感じです。

 

病院に着くと、最初にパスポート保険契約証の原本の提出が求められました。あまり大きくはない病院でしたが、とてもきれいで、日本人利用者がとても多い感じがしました。

 

病院には日本人の先生がいたのですが、予約待ち時間が少し長くなりそうだったので、シンガポール人の先生に診てもらいました。しかし診察では、日本人スタッフ(事務の人)が隣に立って先生の言うことを通訳してくれたので非常に安心できました。

 

また、最後に処方された薬を渡す窓口においても、通訳してくれました。処方された薬が多く、それぞれの飲むべきタイミングや注意事項がバラバラで、正直日本語で聴いても最初混乱したレベルだったため、これらに関しては変にいきり立って英語で聴かなくて良かった気がします。 

 

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様々なタイプの薬

 筆者は診察後、点滴を打つこととなり、結局この日は一日中病院のベッドの上で過ごしたのでした。

 

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点滴を自撮り


お昼になると、レストランのメニューのようなものが渡され、和・洋・ベトナム食など様々に取り揃えてある中から、好きな食事を頼むことができました。筆者は約二ヵ月ぶりにうどんを食べましたが、日本で食べるものと変わらない味で、とても美味しかったです。

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食事の様子。点滴アピールのため、右手の位置が不自然。

最後に、サインだけして無事お金を払うこともなく(もちろん事前に保険料は払っていますが)病院を後にしたのでした。

海外旅行保険はやはり加入すべき

今回のような事態の為にも、長期旅行の際は海外旅行保険に入った方がよいと感じました。きちんとした保険に入っていれば、かなり安心できるサービスを受けることが出来ます。

もちろん3か月以内の旅行であれば、クレジットカードの付帯保険でも十分かとは思いますが、キャッシュレスでの受診に対応している保険の方が、お金について心配することなく安心して受診出来るので、良いと思いました。アメリカなどの物価の高い国では、高額な医療費を請求される場合もあると思うので。

 

次回からは、フィリピンのセブ島で語学留学します。語学学習のためしばらく更新が無いかもしれませんが、きっと元気でやってます。では、次回お楽しみに。

 

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2019/11/27,28 ホーチミン見学

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こんにちは。食中毒ざねです。本日は、ベトナム・ホーチミン見学の様子をレビューいたします。ああ、お腹痛かった。ちなみに写真は、ホーチミンの観光スポットの一つ・サイゴン中央郵便局です。

 

 

27日 プノンペン⇒ホーチミン

プノンペンから今回もバスでホーチミンへ向かいました。ホテルで予約して、ピックアップに来てもらったため1200円くらいかかりました(最安値は1000円以下)。

利用客は殆どカンボジアの人でしたが、席がすいていたため広々と使えて快適でした。

 

タイやカンボジアの長距離バス・電車では、大音量で動画を見たり、誰かと大声でビデオ通話していたりする乗客をよく見かけました。そして、静かにしなさいといった類の注意書きも見たことがありません

  

こういう違いを発見すると、改めて多くの日本人が共有しているルールや考え方(今回の例では、公共の場では静かにすべき・人に迷惑をかけてはだめなど)が浮き彫りとなる気がします。

 

今回、初の陸路による国境越えをしました。

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国境管理施設

バスのスタッフが英語を殆ど喋れなかったため、残念なことに終始何が起きているのかよく分かりませんでした

一度バスを降りて検問っぽい所を通ったので、乗客の荷物チェック・パスポートチェック・車両チェックが行われたんでしょうね、多分。

 

国境を超えると、当然ながら街中にある看板の文字が全てクメール語からベトナム語に変わりました。f:id:tindul-naozane:20191201150239j:plain

現在のベトナム語では、フランスの植民地時代に普及したクォック・グーと呼ばれる表記が行われています。これは、ラテン文字に声調記号(音の上げ下げ)が記された文字で、長らく中国フランスの支配下(ちなみに、日本が占領していた時期もあります。)にあった影響が至る所に見られるのは、非常に興味深い所です。

 

乗客が少なかったためか、途中で全員バスを降ろされ普通車でホーチミン入りしました。市街地へ到着すると、とんでもない数のバイクが。  f:id:tindul-naozane:20191201152007j:plain

 ベトナムの平均月収は3万円ほど。しかし一般人でも、ITエンジニアなどでは月収20万円ほど稼ぐ人も多くいるようです。

 

ただ、ベトナムでは自国の自動車産業を発展させるため、輸入規制が厳しかったり、高額な関税が設けられたりしているようで、現状普通の人が自動車を手に入れるのはまだまだ難しいみたいです。

 

ホテルにチェックインする前に、クレジットカードでキャッシングするためATMへ向かいました。そこでキャッシングした時のレシートが以下になります。

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 20万ドンという超大金をおろした感じがしたのですが、これは約1000円で、翌日にはお金が微妙に足りなそうだったので、また手数料をかけて下ろす羽目になったのでした。下ろす桁数を一桁間違えた筆者。ベトナム初心者丸出しで、何とも恥ずかしい。

 

ベトナムドンはインフレが凄まじく桁数がとんでもないため、カンボジアに引き続き、通貨のやり取りがややこしかったです。ああ、もう。

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夜には、サイゴンスカイデッキというオフィスビルの展望台へ登りました。ホーチミンは写真のように、かなり発展しています。

 

スカイデッキは人で溢れており、中には日本人によく似て、とても可愛らしい人が沢山いるような感じがしました。

 

しかし話す言葉をよく聞いていると、皆日本語を喋っており、おそらく修学旅行か何かの団体でした。結局、日本人女性が一番可愛く感じるのでした。

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帰りのエレベーターを待つ人々。何故か男の人(もちろん日本人)がほぼ全員キャップを被っていたのですが、現在日本ではキャップが流行っているのでしょうか。ここ一ヶ月の日本トレンドに置き去りにされている筆者。帰国したらキャップ一択ですかね、これは。

 

28日 朝

午前中にホテルを出て目的地へ歩いて向かおうとしたところ、この町の交通状況の危険さを理解しました。道路を横断しにくいランキングがあるとするならば、この街は東南アジア内で1、2位(ハノイが1位?)をマークするのではないでしょうか。

 

とにかく交通量が多い上に、逆走・歩道を走るようなバイクも結構います。また大きな交差点以外に信号が無く、筆者は最初、ホテル前の道をなかなか渡ることが出来ませんでした(その後は慣れましたが)。

ちなみに運転者年齢若年ランキングがあるとすれば、おそらくカンボジアが1位で、小学3年生くらいの子供たちが普通にバイク3人乗りをしていました。カンボジアでは125cc以下のバイクなら免許不要らしいです。

  

 ベトナム戦争証跡博物館

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午前中に訪れたこの博物館には、ベトナム戦争にまつわる物が展示されていました。

 

ここの展示は、戦争の悲惨さが際立つ構成になっていたように感じました。

 

ゲリラ戦を展開してくるベトコン(南ベトナム解放民族戦線)に対して、ゲリラたちが隠れる場所を無くすため、米軍が使用した枯葉剤によって多くの土地が汚染されました。汚染された土壌は、何世代にも渡りベトナムの人々に遺伝的疾患を引き起こしたのでした。

※以下ショッキングな写真となっているのでご注意ください。

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 また、戦闘に参加した米兵たちの中にも枯葉剤の犠牲となった人々がいたようで、そのことに関する展示もありました。

この戦争では米軍にも5万人以上の犠牲者が出ており、米軍内で反戦を訴える動きもあったようです。 

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一部の米兵たちが行った反戦運動の、キャンペーンポスター

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これは、米軍に従事していた証言者の回顧録と、その当時の写真です。彼の上官が、その場にいた一般農民を全員撃ち殺したそうです。

別の展示では、全てを破壊し、全員殺すことが当時のアメリカ軍の、とある部隊でのミッションだったと述べられていました。

 

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 日本人戦場カメラマンの写真も、多く展示されていました。これはその一枚で、どう見てもただの農民にしか見えない男を追いかける米兵の様子です。

 

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幾つもの痛ましい写真や、ベトナム戦争に反対した人達のエピソードが展示されていました。こういった写真や活動によって世論は反戦ムードに傾き、その世論の後押しによって、アメリカ軍はベトナムから撤退していくこととなったのでした。

 

靴磨き

ベトナム戦争証跡博物館を出て、次の目的地まで歩いていたところ、いきなり若い男が筆者のサンダルを磨き始めたのでした。立ち止まっていないにも関わらず動く足にまとわり付きながら、靴を磨くことが出来るテクニックはあっぱれという感じでした。

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凄い技術を駆使して纏わりついてきた男

正直全く靴(というかサンダル)を磨いて欲しくなど無かったのですが、足に纏わりついてくる情熱が凄すぎて、何だか面白いと思ってしまい、そのまま磨いてもらってしまいました。といいますか、ずっと磨かれていたのですが。

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二人に増えた靴磨き

そして10分ほどで磨き終えると、彼らは靴磨き代として10万ドンという超大金を要求してきたのでした(日本円にして500円くらい)。ベトナム人の平均日給は1500円くらいなので、かなりウマい商売です。天才か、お前らは。

流石に高いと言って出し渋っていたのですが(当時の所持金800円くらい)、財布からお金を取り出しかけてしまい、それを狙って颯爽と5万ドン札2枚を抜き取られてしまいました。

食い下がっていると、すぐに150円くらい返してくれたので納得価格でしたが、東南アジアではこういう類のぼったくり?や値切り交渉が頻発します。まあ、お金持ってるんだから払いなさいよという向こうのスタンスも理解はできますが。こっちはこっちで節約したいので、たまに戦いになります。というか、これが無ければもう一度お金を引き落とす必要は無さそうでした。何という物価の安さ。

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磨いてもらった3日後、今の写真。まだ割とキレイ。むしろ、足が汚い。


 統一会堂

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ここは南ベトナム政権時の旧大統領官邸です。それ以前はフランス提督が利用していた建物が同じ場所に建っていました。(1962年、爆撃により倒壊)ここはベトナム戦争終結の場所で、ベトナム統一のシンボルとなっています。

 

中はground floor(1階),1st floor(2階),2nd floor(3階)となっており、日本人的にはややこしいこの階数の数え方も、フランスの影響ではないかと思われます。

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旧大統領官邸のため、会議室や執務室が多いのですが、中にある調度品には中国的な雰囲気も強く感じられるように思いました。

 

そして、一番気になったのは国家安全保障会議室。

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ここにある電話は各国の要人などとの直通電話だったようですが、ピンク色の電話は女性への直通電話だったそうです。しかも二つもある。どういうことなんでしょうか。

筆者は気になってしょうがなかったのですが、別の観光客についていたガイドさんの話を勝手に聞きかじっていただけなので、流石に質問までは出来ませんでした。ググっても出てきません。詳細を知っている方がいれば、ぜひ教えて頂きたいです。

 

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3階には劇場やプレイルームなどの娯楽施設がありました。来賓の接待に使われたのでしょう。そのまま屋上まで上がると、ヘリコプターが。

 

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そして順路通り進むと、最後に行きついたのが地下室でした。

 

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地下室は軍事指令室として使われていたようで、多くの無線傍受機や通信機器が、当時のまま置かれていました。この地下室の雰囲気は、他ではなかなか味わえないものだったと思います。

 

 最後のフィルムルームでは、統一会堂の歴史やベトナム戦争の経緯について、主に政治的な観点から振り返ったビデオの上映が20分くらいありました。ビデオからは、統一を果たしたことに対する強い誇りのようなものが感じられました。一種のプロパガンダかもしれませんが。

 

ちなみにビデオは英語で視聴したのですが、視聴室を出るとおそらく同じ内容のビデオをそれぞれ異なる言語によって4部屋くらいで上映しており、その中には日本語もありました。こっちで見れば良かったと後悔したので、皆さんも訪れる際にはご注意を。

 

 

 今回はこんな感じの記事でしたが、見学中も含め、この日に僕は30回くらいトイレに駆け込み、お尻がヒリヒリしていたのでした。その詳細につきましては、次記事で。

 

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2019/11/25.26 プノンペン見学

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こんばんは。タンソンニャットざねです。本日はタンソンニャット空港からプノンペン見学の様子を投稿致します。飛行機乗らなきゃ。
 

25日プノンペン到着

 シェムリアップから長距離バスに乗りやって参りました。夕方に着いたのですが、街中は渋滞が物凄く、プノンペンはカンボジアの他地域と比べると、圧倒的に大都会でした。

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退社ラッシュ@プノンペン

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カンボジアの大多数は村。その辺に牛がいっぱい。

プノンペンは他の東南アジア地域と比べると、特段物価が安いという感じはしません。(もちろん日本であればスーパー玉出クラスの安さですが。)特にスーパーやコンビニへ行くと、多くの商品が国外からの輸入品であることも(表記がクメール語でないものが沢山ある)一因ではないかと思われます。カンボジアの食品製造は、まだまだこれからという感じがします。 

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右手の商品はおそらく大体輸入品。
あとカンボジア全土の話なのですが、大体どこも1ドル=4000リエルで計算しており、その両通貨を使って会計するため、とにかく計算が煩わしいです。100リエル札が邪魔すぎますね。
 
プノンペンでトゥクトゥクに乗って移動していると、とても信心深いトゥクトゥクドライバーを見つけてしまいました。

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己の視界を犠牲にする彼
確かに正面が見えることによる安全性よりも、仏に見守られた方が安全なのかもしれません。
   

26日

キリングフィールド

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 午前中はキリングフィールドの見学を行いました。
 
キリングフィールドとは、ポル・ポト政権時代(1976-1979)に、ポル・ポト派(当時の派閥・軍隊)によって大量虐殺が行われた場所の俗称です。カンボジア国内に同様の施設が3000以上あったようです。殺害された被害者はカンボジア全土で200~300万人と考えられており、当時の推定人口800万人のうちの約3分の1という尋常でない数となります。
 
女性や赤ん坊も大量に虐殺されました。これは、「雑草を抜くときは根こそぎやらねばならぬ」という考え方に基づき、親類などが復讐を図らぬよう一族皆殺しにするところからスタートしたのでした。
 
多くの赤ん坊たちが木の幹に頭を打ち付けられ、殺されたのでした。この木の写真をアップロードしようと何度も試みたのですが、何故かうまく処理されませんでした。
 
虐殺はエスカレートし、見境いなく多くの人間が殺されました。
 
当時ポル・ポト派もお金や物資が不足していたため銃などを用いず、ほとんどの殺戮には日常用具が用いられました。

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殺戮に使用された道具

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殺戮に使用された、何の変哲もない竹の棒
こんなショボい竹の棒で人を殺す為には、一体どの位殴らなければならないのでしょうか。

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記念塔には大量の遺骨が保管されていました。多くの遺骨には、虐殺の痕跡が見られました。

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この頭蓋骨には、刃物で切り付けられた跡が

 トゥールスレン収容所

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 正午から昼過ぎまではトゥールスレン収容所の見学を行いました。
 
ここは過去にS21と呼ばれた、処刑場に送るための供述を人々から得るための拷問・収容施設でした。施設は高校を改造して作られており、備品の机や中庭の遊具が拷問器具として使われていたのでした。また、独房もレンガや木材で作られており、かなり原始的な感じがしました。
 
キリングフィールドよりはこちらの方が、展示内容が詳しいと感じました。特に、過去ここに収容されており、生き残った芸術家のヴァン・ナットさんが描いた当時の拷問風景からは残酷極まりない印象を受けました。 

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拷問が行われたベッド。発見された時には手足が切断された遺体が幾つも横たわっていたそうです。当時の写真も展示してあります。
 
最初は政治犯拷問施設として機能させるつもりだったようですが、ここでも多くの人間が見境なく拷問・処刑されたのでした。
 
処刑の為にはあくまで罪状が必要であり、罪のない一般市民に、CIAと繋がっているといった類のバカけた供述を吐かせ、処刑場へ送る、或いはそのまま殺害するといったことをしていたようです。
 
 近年施設内の所々が写真撮影禁止になったようで、あまり多くの写真がないため、詳しい様子を知りたい方は他の方のブログなどを読んでみてください。
 

負の遺産を一日見学してみて

世界史を勉強していると、過去に行われた様々な虐殺を知ることとなります。ただその中でも、同じ民族内でこれほど直接的・原始的な手段によってこの規模の虐殺が行われた事例は他に無いのではないでしょうか。

 

この大量虐殺に行きつく前に、カンボジアは外交・政治・経済的に追い詰められていました。(詳細な経緯を調べるのはお任せいたします。ポル・ポト政権樹立前には、カンボジアは当時の大国達の利益追求・政治的思惑に翻弄されていたように思われます。また、カンボジアはベトナム戦争の戦場にもなっており、アメリカからの爆撃を受けていました。国内の政治も腐敗しきっていたようです。カンボジア経済はかなり疲弊しており、ポル・ポト政権前にも、農村ではすでに多くの餓死者が出ていたようです。結果ポル・ポトがプノンペン入りをした時には、拍手喝采で迎え入れられました。その様子も写真展示されています。)
 
これらの背景による極限状況、或いは集団心理など、これほどまでに残酷なことができた理由を様々に分析することはできるのでしょうが、当時人々が実際に感じていたことは、当事者たちにしか分かりません。
 
しかしこうした過去を学び、理解しようと努め、次の世代に伝えていくことは重要なことではないでしょうか。こうした事態は繰り返したくないですから。
 
またこうした状況に思いを馳せ、現在の我々が置かれている環境と比べてみることで、考えさせられることも多々あるように思います。
 
こうした内容の記事を書くと、僕の筆致ではどうしても浅薄な感じになってしまいます。ただ少しでも多くの人に、この出来事を知ってもらえた方が良い気がするので、結局投稿致します。
 

 ワット・プノン

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陰惨な気分を引き摺りつつ、夕方からは街歩きをしました。

ワット・プノンはプノンペンの名前の由来になった由緒あるお寺です。参拝したところ、多くの(たぶん)地元の年配の方が、孫と思わしき子供を連れて来ていました。

 

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堂内には多様なタイプの仏像が安置されており(よく見ると中央下には寝ている仏様も)、壁面は仏教の説話をモチーフにした絵画で埋め尽くされていました。(僕の知識では、この類の壁画は全て仏教説話モチーフなのですが、間違っていたらどうかご指摘ください。)
 

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 面白いことに、こういう壁画にも地域性は現れるもので、この堂内で描かれている人間や仏様は基本的に二重まぶたで、タイで見た壁画類は一重・二重まぶたが半々くらいな感じがしました。

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チェンマイで見た仏教壁画。一重も二重もいる。何をしているのかは不明。

日本や中国では一重まぶたが多いですよね。(え、気にしてないですか?)皆さんも仏教施設を訪れることがあれば、一度よく見てチェックしてみてください。

よほど信心深い人なんだなと勘違いされるかもしれません。

 

リバーサイド

日没時には、リバーサイド(トンレサップ川沿い)を散歩しました。綺麗に舗装されており、多くの市民達の憩いの場となっていました。

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分かりづらいですが、彼らはけん玉をして遊んでいました。見たことないアクロバットな技を連発していたところを見ると、プノンペンのけん玉レベルは相当なものと思われます。たぶん。

 

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クルーズと発展した対岸の街並み。ポル・ポト時代に荒廃した状態から、中々なスピードで発展しています。 

 

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上裸でサッカーする少年たち
そのまま川沿いを歩いていると、寺の一種のような施設がありました。

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この日はカンボジアで定められている仏日だったようで、多くの人々が線香を持って並んでおりました。
 

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国中の人々が年齢関係なく上座部仏教に関わっている様子は、タイに通じるものがあります。
 

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僕の好きなお坊さん自撮りシリーズ。エンジョイしてる感と、袈裟とのギャップがなかなか。
上座部仏教の細かい戒律は国によるみたいですが、カンボジアでは僧侶が公衆の面前で堂々と喫煙していました。ちなみに喫煙場所は、上の人が沢山集まってる写真の付近でした。価値観って分からんものだなあと思いつつ。
 
そのまま暫く歩くとカジノNagaworldに突き当たりました。

f:id:tindul-naozane:20191129221354j:plainここは世界一敷居の低いカジノと言われており、ドレスコードなど一切なく、事実上誰でも入場できているようでした。中には親に連れられた小さい子供もいました。

日本のパチンコでよく見かける感じの、ボロいシャツを着た地元のおっさんも沢山いました。20時過ぎ頃に行きましたが、平日夜の為なのか、仏日の為なのか、或いはその両方の為か、割と閑散とした感じでした。白け過ぎていて、何も賭ける気になれず退散しました。
 
そしてここも、施設内撮影禁止だったのでした。
 
 
そんな感じでヘビーな感じのプノンペン見学でした。次回はベトナム・ホーチミンです。これまた重めの内容ですが、ぜひお楽しみに。
 

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2019/11/23.24 シェムリアップ観光

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スーステイざねです。二日間カンボジア・シェムリアップ付近を観光したので、今回はその様子を投稿します。

 

 

カンボジア到着

バンコクからランメイ航空という中華系LCCに乗り、シェムリアップへやって参りました。航空券は5000円を切る安さでしたが、フライトは非常に快適でした。
 

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到着してすぐの印象は、本当に何も無い場所だなといった感じです。これがカンボジア第二の都市。発展目覚ましいバンコクとのギャップが激しい。
 

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バンコク去る直前の風景

初の日本人ゲストハウス

今回、BLANKという日本人経営のゲストハウスに滞在しました。
 
 
オーナーのつっちー君(25)は、一輪車で世界一周しながらユーチューバーをやっていたそうです。その後カンボジアで起業している彼を見ていると、何かと勇気をもらえるのでした。
 
オーナーのつっちー君のインスタは以下。是非チェックを。


スタッフは全員20代前半で、学生が集まってワイワイやる感じの活気あるゲストハウスでした。
 
施設は東南アジア水準としては、かなり綺麗な上に温水シャワーまで使えました。ちなみに、多くの日本人がどう思うのか僕にはよく分かりません。
 
この宿では数日に一回ツアーを企画しているのですが、ツアー以外にも皆で飛行場に夕日を見に行ったり、フットサルに行ったりと、イベントを毎日盛りだくさんやっていました。
 

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宿泊客みんなで集合写真。
宿泊する前は、海外に行ってまで日本人とつるみ続けるのはもったいないと思っていましたが、結局かなり楽しかったです。
 

1日目:プレアヴィヒア・ベンメリア・パブストリート観光

この日は宿で知り合った5人+別宿の日本人1人で乗り合いバンに乗って一日観光しました。
 
プレアヴィヒア
プレアヴィアはカンボジアNo.1の絶景スポット。タイとの国境に位置しており、遥か彼方の地平線が見渡せます。
  

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山頂からの眺め

よくあるジャンプ写真を撮ろうとしたものの、撮りなれ無さ過ぎたためか、編集をミスった合成写真みたいになってしまいました。

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人を切り取って、3㎝上に貼り付けたらこうなる
ベンメリア
ベンメリアはアンコール遺跡群の一部ですが、アンコールワットからは40kmほど離れた場所に位置しています。
 

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廃墟感漂うベンメリア。ラピュタのモデルになったらしい。

建造は11世紀末~12世紀と推定されているよう。千年前の物がまだ形を留めているというだけで、ロマンを感じられます。
  
正直アンコールワットよりもこっちの方が好きでした。
 
このうち廃れてしまった感じが、却って時の流れを感じさせます。観光客も多くなく、素晴らしい雰囲気を堪能できます。
 
 
夜:パブストリート
シェムリアップの繁華街を観光しました。市街地以外が尋常でなく未発展な感じがするため、想像以上に栄えていてびっくりしました。
 

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そして、よくいる路上の売り子からサソリを購入しました。
 

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結果、皆でおいしく頂きました。 

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カニ味噌的な味がしました。微笑みがこぼれる筆者。
 一緒にいたK君は、早くも昆虫食にハマりそうになっていました。
たしかに、思っていたよりは美味しいものですね。思ってたよりは。何でこうなったのでしょうか。
 

2日目:アンコールワット観光

本丸突入。朝4:30に宿を出発してご来光を拝みました。 

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 クソみたいなゴミでさえ、インスタ映えしそうですね。アンコールワットすげえや。
 

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アンコールにはこんな場所もありました。

遺跡内にいるあらゆる売り子や写真を撮る人、お経をあげるおばちゃんなどが毎度マネーを要求してきました。お経を読んでくれたおばちゃんにリエル(カンボジアのお金)を沢山あげたら、ドルドル言われました。悲しいことに政府の信用が無さ過ぎて、この国の人々は皆米ドルを欲しがるのでした。
 
上座部仏教のお坊さんも沢山見学に来ていました。 

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タイやミャンマーでは、お坊さんは勉強の為ということで移動費や入場料の負担が軽減、或いはゼロになるらしいです(タイで10年お坊さんやってたワッチャラさん談。他の国については聴いていません。彼曰く、お坊さんのすべきことは勉強することだとか。)。
ということは、彼は自撮り棒を用いて仏に関する何かを学ぼうとしているに違いありません。深淵すぎて僕にはいまいち理解できませんが。
 

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お坊さん達の多くはスマホをいじったり写真を撮ったりして、何だか楽しそうでした。IOTが進んでいる昨今では、仏の教えを体得する為にも、オンラインでなければならないのでしょう。
 

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本日は3台同時プレイ

オンライン世界と言えば、最初一緒にアンコール観光をしていたプノンペン留学中のR君。彼は通常スマホを7台同時使用してポケモンGOをプレイしており、カンボジアではレジェンド的存在のようです。
本日はアンコールの全ジムを制圧するため、基本的に一人バイクで周っておりました。
 
彼はポケモンで世界中の偉い人たちと繋がりすぎて、仲良くなったどこぞの社長から新宿の別荘をタダで借り受けているそうです。何でも極めるとスゴイもんですね。
 
 
ゲストハウスのバーで飲みながら昆虫食の話をしていると、オーナーのつっちー君が「皆で昆虫パーティーする?」と言い始めました。
僕はいいね!と言いながらも、明日にでもやるんだろうとタカをくくっていました。
 
 

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一瞬で出てきてしまいました。1ドルでこれが食べ放題と言われました。金を払って拷問を受けろとでも言っているのでしょうか。
 
結局、二日連続で昆虫食を続けることとなったのでした。
以下の動画は一部の視聴者に適さない可能性がありますので、ご注意ください。
 
青春ですね。
 
彼はこの日昆虫しか食べていないそうです。この後カップ麺は食べていましたが。
 
ちなみにイモ虫はやたら肉厚で、むにゅっとしていました。
 

3日目:朝のバスでプノンペンに向けて出発。

皆さんありがとうございました。とても楽しかったです。プノンペンの様子については次記事で。
 
若い人たちでワイワイ楽しみたい人にとっては、とても楽しい宿だと思うので、シェムリアップに行く機会があれば是非泊まってみてください。もちろん、気持が若ければ何歳でも楽しいでしょう。
 
BLANK GUESTHOUSE
[住所] 
Bakheng Rd, Krong Siem Reap 

 

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2019/11/12 イーペン祭り【ドイサケット会場】

サワディカップざねです。
 
昨日はタイの11/11~12に行われるイーペン祭(ロイクラトン/コムローイ)と呼ばれる収穫祭に行ってきたので、その様子をレビューします。
 

 

イーペン祭りとは

説明しようと思ったのですが、現地人にきちんとした意味を確認してないので、こちらのブログに説明は譲ります。

 

kinarino.jp

 

この時期は米の収穫なども行われるため、収穫祭的な意味合いが強い気はします。偏見に過ぎませんが。僕が書けることはこの程度が限界といったところでしょうか。

 

ドイサケット会場に行ってきました。

僕が予約したのはKKDAYというアプリからで、ツアー料金は全部込で12000円くらいでした。登録無料で世界中のツアーが予約できるので、ツアーチケットを探している人は一度使ってみてはいかがでしょうか。
 
 
今回は中国旅行会社のツアーのようで、ツアー客は殆ど中国人でした。
 
16時にオールドチェンマイカルチュラルセンターに集合して、団体用バスで向かいました。
 
  

会場で日本人と仲良くなりました。

正直着いてすぐは見るところもないので、暇になるるところでしたが、旅行に来ていた日本人女性達+男性バックパッカーと知り合いになり暫く雑談していました。  

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元神B大学ボート部の二人。
 
写真はこの後、街で灯篭流しをした際の様子です。 
 

伝統舞踊

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そのまま4人で屋台のご飯を食べていると、会場アナウンスと共にパレードが始まり、その後パレードしていた人達による伝統舞踊が行われました。
 

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勿論男性ですが、雄々しさよりも艶めかしさが感じられます。タイにレディボーイが多いのも、伝統的な要因があるのではないでしょうか。
 
最後に祭りのメインとなるランタン飛ばしを会場全員で行いました。
  

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とてつもなくきれいでした。今度は別会場に行ってみたい。

煽りまくる司会者

司会者の煽りがとにかく凄かったです。終始イェーイ!みたいなノリでした。全部中国語でした。たまに中国の祭りかと思いました。
 
 
 まあしかし、なんにせよ綺麗。千人くらいの人数でランタンを飛ばすので、会場の広さ的にもちょうど良い規模感という感じがしました。
 

 無法地帯な街

ドイサケットでの祭りが終了してから街中に戻ってみると、まだこちらの祭りは続いていました。

街中では川沿いで灯篭流し+ランタン飛ばしを各人が思い思いにやっていました。前述のとおり、僕らは川で灯篭を流しました。

 
橋の上にはロケット花火を撃つ人や爆竹を投げる人、踊っている人などが溢れていました。無法地帯。

翌日

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 やっぱりこうなりました。
 
街中に転がっている、ランタンたちの遺体がとてつもなく邪魔でした。静かに見えないところへ消え行ってくれれば、もっとメルヘンなのですが。
白昼に晒される無残なランタンの遺体たちは、現実というものを教えてくれるのでした。
 
 あと街中を歩いていると、たまに上からランタンの残骸が降ってきて、走っている車のフロントガラスに激突してました。それを見る通行人たちは、何故かまだ楽しそうにしていました。幸せな国ですね。
 
 日本でもやりたいのですが、祭りが全体的に危険(よくランタンが引っ掛かって燃え移りそうになる、火をつける作業で火傷しそうになる、翌日いきなり上からランタン降ってくる、道の真ん中にあるランタンが邪魔、勝手にロケット花火撃つ、爆竹投げるなどなど)なので、クレーム大国日本では無理かなあと思いました。
 
何にせよ、本当にまた来たいと思える最高の祭りでした。困ったなこれは。
 
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【タイ】 チェンマイの田舎でファームステイ


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ダージャーハオざねです。
 
本日はWorldpackers というアプリで見つけたチェンマイ・サモンシティの田舎の農家・ワッチャラファームで1週間ファームステイしてきたので、レビューしたいと思います。
 

 

Worldpackers

世界中の人々が登録しており、ダウンロード回数は10万回を超えています。ボランティアしたい人とホストを繋ぐ掲示板のようなアプリケーションです。

今回はこれを使用して、タイの田舎の農家へ行くこととしました。

 

www.worldpackers.com

 

タイの人々の生活にお邪魔したい

日本と生活様式が大きく異なると感じる地域で、地元の人々と一緒に過ごしてみたいと思ったのがきっかけでタイの端っこまで行きました。

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チェンマイ市街地から外れた山間部・サモンシティに位置するワッチャラファーム。イエローバスと呼ばれている、ピックアップトラックを改造した乗り合いバスでチェンマイから向かいました。

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バスはすしずめ状態でした。はみ出た2人は立ってます。サモンシティの農家四件が外国人を受け入れており、それぞれ別々の農家へと向かって行ったのでした。

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ワッチャラファームの家。ワッチャラファミリーと宿泊者はここで寝泊まりしています。平日は施設建築?を手伝いました。
 

気さくなスペイン・フランス人達

僕が到着した時には、スペイン人が3人既にファームステイをしている最中でした。

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そのうち2人は2日後に次の国へ、入れ替わりでフランス人2人組が来たのでした。
 

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トレッキング中のマルーン
 
皆さん長期旅行中のナイスガイ達でした。
 
 

サバイバル

現地民的には普通の生活水準でも、日本人的には完全にサバイバルキャンプ水準でした。

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これは浴室。ガス、電気はなし。水道のみです。
 
気温差がかなり激しく、夜洗濯物を干したままにしていたら、結露で再び洗濯されました。
あと、毎朝寒くて目が覚めました。
 
 

筋肉破壊

山で伐採して農場まで引き摺ってきた竹がデカすぎたせいなのか、布団がせんべい過ぎたせいなのか、皆筋肉が破壊されてました。
 
僕は大して重症では無かったのですが、後に行ったタイマッサージで背中の筋肉を破壊され、今はむしろ痛いです。日頃の行いのせいでしょうか。

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週末は皆でトレッキング
 

モアライス、グッード?

毎食このセリフをお母さんから言われました。そして毎回グッドと答えモアライスが追加されたのでした。1食に4モアライスくらいまでありました。ご飯はとても美味しかったです。
 
かなり大量の料理を毎食食べて満腹だったのですが、殆ど野菜の為、消化するために余計カロリーを消費するという面白現象が起きました。そのため脂肪が落ちて腹筋が割れました。
 
 

最終的な感想

完全に独断かつ何となくですが、タイにあるこの村も、日本の田舎にある農家の集落と非常に雰囲気が似ているのではないかと思うようになりました。
勿論集落によって差はあるでしょうが。ワッチャラさんからタイについての貴重な話も伺えました。
 
 

思わぬ効果

1週間以上独り言以外で日本語を話さないと流石に英語が上達しました。といいますか、皮肉なことに来月日本人のいるフィリピン語学学校に留学するまで日本語を喋ることは無いでしょう。
 
 

普通にまた来たい

最高に貴重な経験が出来ました。自然と共にありたい人は、是非僕と一緒にワッチャラファームへ。

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